バットマンやスーパーマン、ワンダーウーマンなどがクロスオーバーするジャスティス・リーグ。
彼らが共存する世界をマーベルのMCUに倣ってDCEUと呼ばれています。
今回は、DCEUの今までに公開された作品のおすすめ見る順番や時系列を中心に掘り下げていきたいと思います。
また、2022年以降に公開予定の作品についても一覧にしていきます。
DCEUやジャスティス・リーグとは?
DCEU
DCEUとはDCエクステンデッド・ユニバース(DC Extended Universe)の略称。
DCユニバースとも呼ばれ、DCコミックスを原作としたアメコミヒーローたちが同じ世界に存在していることを意味します。
ですから、スーパーマンやワンダーウーマン、アクアマンは単独作品をもちながら、ジャスティス・リーグで一緒に戦うことができました。
2013年に公開されたスーパーマンの単独作「マン・オブ・スティール」がDCEUシリーズ第一弾。
なので、それ以前のダークナイト3部作やティム・バートン版バットマン、スーパーマン実写映画などは、DCコミックスを原作とした映画ではありますが、DCEUの作品ではありません。
ジャスティス・リーグ
ジャスティス・リーグとは、DCコミックスのヒーローたちが作品の枠を超え、結成されたヒーローチームのこと。
言い換えるとDC版アベンジャーズですね。
DCEUという言葉を知らず、DCの作品群をジャスティス・リーグと認識している人もいるでしょう。
DCEUが始まったのもこのジャスティス・リーグを映画化させるためと言われています。
ジャスティス・リーグとアベンジャーズ、及びDCとマーベルでごっちゃになってる方は、下の比較記事をご覧ください。
≫アベンジャーズとジャスティスリーグの違いは?公開順やどちらが強いか比較!
ジャスティス・リーグおすすめ見る順番や時系列は?
DCEUの公開順
まずは今までに公開されたDCEU作品を公開順に振り返っていきましょう。(公開年月は米国のもの)
- 2013年 6月 マン・オブ・スティール
- 2016年 3月 バットマンvsスーパーマン
- 2016年 8月 スーサイド・スクワッド
- 2017年 6月 ワンダーウーマン
- 2017年11月 ジャスティス・リーグ
- 2018年12月 アクアマン
- 2019年 4月 シャザム!
- 2020年2月 ハーレイ・クインの華麗なる覚醒
BIRDS OF PREY - 2020年12月 ワンダーウーマン1984
- 2021年3月 ジャスティス・リーグ
ザック・スナイダーズ・カット - 2021年8月 ザ・スーサイド・スクワッド
“極”悪党、集結
ということで公開順に見るなら上の順番になります。
2021年末までに公開されている作品は計13作品(スナイダーカットを含めると14作品)。
2013年のマン・オブ・スティールから始まったDCEUですが、次のバットマンvsスーパーマンが予定より1年遅れて公開。その後は半年から1年おきに作られようになりました。
2017年に公開されたクロスオーバー作品ジャスティス・リーグは、ザック・スナイダー監督の身内の不幸により製作途中で監督交代。それにより彼が構想していたものとは大きく異なるものが出来上がりました。後半部分で詳しく述べますが、このジャスティス・リーグの評判が悪くDCEUは失敗したと言われるようになります。
その後ファンの間で、スナイダー版の制作を求める著名運動があり、2021年に「ジャスティス・リーグ/スナイダーズ・カット」が配信されました。
まだジャスティス・リーグを見てない方は、スナイダーズ・カットを見ることをおすすめします。
各作品の時系列
ここで各作品の時系列を見てみましょう。
まず、第一次世界大戦末期を舞台に描かれたワンダーウーマンがあります。その他の作品は公開年と時系列が一致。
ワンダーウーマンの本名はダイアナ・プリンス、スーパーマンの本名がカル・エル、バットマンの本名がブルース・ウェインです。アトランナはアクアマンことアーサーの母親です。
マン・オブ・スティールの最後がそのままバットマンvsスーパーマンの冒頭に繋がります。このときのブルースはバットマンになってから20年が経っていました。
ワンダーウーマン1984はタイトルにあるとおり、1984年を舞台に描かれます。
時系列順で見るならどの順番がおすすめ?
スーサイド・スクワッドとシャザムはDCEUの中で他キャラクターを共有していないのでどのタイミングで見ても良いでしょう。
ただ、スーサイド・スクワッドに関しては、ハーレー・クインが単独作「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey」とスーサイド・スクワッド2作目に登場しているので、2つの作品の前に見るのがおすすめ。
ハーレクイン関連は以下の順番に見るのがいいかなと。
↓
スーサイド・スクワッド2作目
↓
ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey
他のDC作品については、以下の順番で見ると時系列順になります。
ワンダーウーマン
↓
マン・オブ・スティール
↓
バットマンvsスーパーマン
↓
アクアマン
↓
ジャスティス・リーグ/スナイダーズ・カット
ジャスティス・リーグの前に一通り単独作品をお添えておいたほうが、それぞれのキャラクター像がわかった状態でクロスオーバー作品に臨めます。
どうせなら、ジャスティス・リーグの前にフラッシュ、サイボーグの単独作品もほしかったところですね。
ジャスティス・リーグ/DCEUの作品を見るならどの配信サービスがおすすめ?
では紹介したDC作品はどこの配信サービスで見るのがおすすめか。主要配信サービスのNetflix、Amazonのプライム・ビデオ、U-NEXTの配信状況についてまとめました。
◎:見放題 ◯:有料レンタル ✕:視聴不可
(横スクロールできます。)
作品 | U-NEXT | Prime Video | Netflix |
マン・オブ・スティール | ◎ | ◎ | ✕ |
バットマンvsスーパーマン | ◯ | ◯ | ◎ |
スーサイド・スクワッド | ◎ | ◯ | ◎ |
ワンダーウーマン | ◯ | ◯ | ✕ |
ジャスティス・リーグ スナイダーズ・カット |
◎ | ◯ | ✕ |
アクアマン | ◯ | ◎ | ✕ |
シャザム! | ◯ | ◎ | ✕ |
ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 |
✕ | ◯ | ✕ |
ワンダーウーマン1984 | ◯ | ◯ | ◎ |
ザ・スーサイド・スクワッド | ◯ | ◯ | ✕ |
DC作品を見るならAmazonのプライム・ビデオかU-NEXTがおすすめです。
U-NEXTの魅力はジャスティス・リーグ・スナイダーズカットが見放題で見れるところ。
U-NEXTはアメリカ大手配信サービス「HBO MAX」とパートナーシップ契約を結んでおり、いずれ全てのDC作品が見放題になるのではないかと予想しています。
というのも、HBO MAXはDC作品の配給会社ワーナー・ブラザースのグループ会社で、アメリカでは上記のDC作品が全て見放題だからです。
Amazonのプライム・ビデオなら、有料レンタルにはなりますが全ての作品が視聴可能。
配信状況は2022年1月16日現在のものです。最新の配信状況は各サービスのホームページを御覧ください。
ジャスティス・リーグ(DCEU)はなぜ失敗した?
DCEUはよくマーベルのMCUと比べられ、「失敗した」と言われています。その理由について詳しく見ていきましょう。
当初の予定

https://discussingfilm.net/2019/03/16/the-current-position-of-the-dc-cinematic-universe/
上の表が当初のDCEUの作品ラインナップです。もともとはジャスティス・リーグが2部構成、1年に2本ペースでDC作品が公開される予定でした。
ところが、実際はジャスティス・リーグが一部完結となり、1年に1本ペースの公開にとどまっています。単独作品では、サイボーグ、グリーン・ランタンの公開が延期となり、公開日は未だ決まっていない状態。
こう見るとなかなかうまくいっておらず、順当に進んでいるMCUと比べて失敗に終わっているように見えても仕方がないですね。
興行収入と評価
では、興行収入や評価はどうだったのでしょうか。
DCEU作品を世界興行収入のトップからな並べると次のようになります。
- アクアマン 11.1億ドル
- バットマンvsスーパーマン 8.74億ドル
- ワンダーウーマン 8.16億ドル
- スーサイド・スクワッド 7.46億ドル
- マン・オブ・スティール 6.68億ドル
- ジャスティス・リーグ 6.58億ドル
- シャザム! 3.64億ドル
クロスオーバー作品のジャスティス・リーグが下から2番目という結果に驚いた方が多いのではないでしょうか。ジャスティス・リーグでDCのヒーローを大暴れさせるために始まったDCEUがこのような形になったら、失敗と言われても仕方がないですね。
下の図が米映画評論サイト「Rotten Tomatoes」の評価で100%を最大評価にしたときの値です。数字が低いほど評価が低いということ。
見づらいと思うので下のサイトを御覧ください。
https://www.rottentomatoes.com/franchise/dc_comics
ワンダーウーマンやシャザムの評価は高いですが、それ以外はぱっとしないですよね。MCUは、同じサイトで90%を越える作品が10個以上もあります。母体数がまず違うのですが、マーベルは70%を下回るの作品が1作品しかないんですよね。
評価を見ても、マーベルの大成功に対しDCの失敗と言われても仕方がないでしょう。
失敗の原因①:マーベルに追いつこと急ぎすぎた?
では、なぜDCEUはうまくいかなかったのか。
その原因の一つは「DCがマーベルに追いつこうとクロスオーバーを急ぎすぎた」ことが言えます。
公開順を見ればわかるように、DCはスーパーマン以外、単独作品をやらずにクロスオーバー作品に新ヒーローを登場させています。
例えば、バットマンvsスーパーマンでバットマンとワンダーウーマンの初登場。ジャスティス・リーグでフラッシュ、アクアマン、サイボーグの初登場があります。
クロスオーバーでありながら、新キャラのストーリーも紹介しなくてはいけないので、結果的に詰め込みすぎの脚本となり、一つひとつの話が内容の薄いものとなってしまいました。
制作陣の考えとしては、バットマンやスーパーマンは昔からいるキャラだからいきなりクロスオーバーさせても大丈夫だ。それよりも早くマーベルとの距離を縮めなくてはいけないという気持ちがあったのではないでしょうか。
MCUのアベンジャーズ1作目のように、マン・オブ・スティールに加え、バットマン、ワンダーウーマン、アクアマンなどの単独作品をやってから、クロスオーバー作品を入れたほうがうまくいったと思いますね。まぁ、結果論ではありますが…
失敗の原因②:ザック・スナイダーの降板
先程評価を述べたように、映画ジャスティス・リーグの酷評がDCEUの失敗に大きく影響したと言っていいでしょう。この作品のクロスオーバーがうまくいかず、その後DCでクロスオーバー作品がつくられていません。
そして、ジャスティス・リーグの酷評の原因とも言えるザック・スナイダー監督の降板。
2021年に配信された「ジャスティス・リーグ/スナイダーズ・カット」の評価が高いだけに、2017にこれが見られていたら、言い換えると、ザック・スナイダーが降板していなければ、DCEUの未来は変わっていたと考えてしまいます。
MCUのアベンジャーズのようにクロスオーバー作品が何本も作られる未来があったのかもしれませんね。
2022年以降公開予定のDCEU作品は?
2022年以降に公開予定の作品は以下の通り。公開日は米国のもの。日本公開日は未定です。
作品 | 公開年月日 |
ブラックアダム | 2022年7月29日 |
ザ・フラッシュ | 2022年11月4日 |
バットガール | 2022年 |
アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム | 2022年12月16日 |
シャザム! フューリー・オブ・ザ・ゴッズ | 2023年6月2日 |
ブラックアダムは、ワイルド・スピードやジュマンジでおなじみドウェイン・ジョンソン主演。
ザ・フラッシュは、ジャスティス・リーグにも登場したフラッシュの待望の単独作品。
バットガールは詳しい公開日は未定ですが、バットマン役でマイケル・キートンが登場予定。
アクアマンとシャザムは2作目ですね。
2022年3月にザ・バットマンが日本公開。しかしこの作品はDCEU作品ではありません。ダークナイトと同じ位置づけでしょう。
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