バットマンやスーパーマン、ワンダーウーマンなどがクロスオーバーするジャスティス・リーグ。
彼らが共存する世界をマーベルのMCUに倣ってDCEUと呼ばれていますね。
今回は、DCEUの今までに公開された作品の順番や時系列を中心に掘り下げていきたいと思います。
また、今後公開が予定されている作品についても見ていきましょう!
目次
DCEUやジャスティス・リーグとは?
DCEU
DCEUとはDCエクステンデッド・ユニバース(DC Extended Universe)の略称。DCユニバースとも呼ばれていますね。
DCコミックスを原作としたアメコミヒーローたちが同じ世界(ユニバース)に存在するということを意味します。
ですから、スーパーマンやワンダーウーマン、アクアマンは単独作品をもちながら、ジャスティス・リーグで一緒に戦うことができました。
2013年に公開されたスーパーマンの単独作「マン・オブ・スティール」がDCEUシリーズ第一弾です。
なので、それ以前のダークナイト3部作やティム・バートン版バットマン、スーパーマン実写映画などはDCコミックスを原作とした映画ではありますが、DCEUの作品ではありません。
ジャスティス・リーグ
ジャスティス・リーグとは、DCコミックスのヒーローたちが作品の枠を超え、結成されたヒーローチームのこと。
言い換えるとDC版アベンジャーズですね。
DCEUが始まったのもこのジャスティス・リーグを映画化させるためと言われています。
ジャスティス・リーグとアベンジャーズ、及びDCとマーベルでごっちゃになってる方は下の比較記事を合わせてご覧ください。

ジャスティス・リーグ(DCEU)順番や時系列は?
DCEUの公開順
まずは今までに公開されたDCEU作品を公開順に振り返っていきましょう。(公開年月は米国のもの)
- 2013年 6月 マン・オブ・スティール
- 2016年 3月 バットマンvsスーパーマン
- 2016年 8月 スーサイド・スクワッド
- 2017年 6月 ワンダーウーマン
- 2017年11月 ジャスティス・リーグ
- 2018年12月 アクアマン
- 2019年 4月 シャザム!
2013年のマン・オブ・スティールから始まったDCEUですが、次のバットマンvsスーパーマンが予定より1年遅れて公開。その後は半年から1年おきに作品が作られるようになります。
現在までに公開されている作品は合わせて7作品。MCU/アベンジャーズが毎年2,3作品制作し現在までに23作品公開されているのと比較してしまうと、物足りなさを感じてしまいますね。
これだけ見てもMCU/アベンジャーズの凄さがわかります。
各作品の時系列
ここで各作品の時系列を見てみましょう。
まず最初に、第一次世界大戦末期を舞台に描かれたワンダーウーマンがあります。その他の作品は公開年と時系列が一致しています。
ワンダーウーマンの本名はダイアナ・プリンス、スーパーマンの本名がカル・エル、バットマンの本名がブルース・ウェインです。アトランナはアクアマンことアーサーの母親です。
マン・オブ・スティールの最後がそのままバットマンvsスーパーマンの冒頭に繋がります。このときのブルースはバットマンになってから20年が経っていました。
DCEUの最新作ワンダーウーマン1984はタイトルにあるとおり、1984年を舞台に描かれます。
時系列順で見るにはどの順番?
スーサイド・スクワッドとシャザムはDCEUの中でキャラクターを共有していないのでどのタイミングで見ても良いでしょう。
ただ、スーサイド・スクワッドに関しては、ハーレー・クインの単独作「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey」とスーサイド・スクワッド2の公開が決まっているのでその前には見ておきたいところ。
まだDCEU作品を見たことない人は下の順番で見るといいと思います。
ワンダーウーマン
↓
マン・オブ・スティール
↓
バットマンvsスーパーマン
↓
アクアマン
↓
ジャスティス・リーグ
ジャスティス・リーグの前に一通り単独作品をお添えてからのほうが、それぞれのキャラクター像がわかった状態でクロスオーバー作品を見ることができると思います。
どうせなら、ジャスティス・リーグの前にフラッシュ、サイボーグの単独作品がほしかったところですね。
DCEUは失敗に終わったのか
DCEUはよくマーベルのMCUと比べられ、「失敗した」と言われています。その理由について詳しく見ていきましょう。
当初の予定

上の表が当初のDCEUの作品ラインナップです。もともとはジャスティス・リーグが2部構成、1年に2本ペースでDC作品が公開される予定でした。
ところが、実際はジャスティス・リーグが一部完結となり、1年に1本ペースの公開にとどまっています。単独作品では、フラッシュ、サイボーグ、グリーン・ランタンの公開が延期となり、公開日は未だ決まっていない状態。
こう見るとなかなかうまくいっておらず、順当に進んでいるMCUと比べてしまうと失敗に終わっているように見えても仕方がないですね。
興行収入と評価
では、興行収入や評価はどうだったのでしょうか。
DCEU作品を世界興行収入のトップからな並べると次のようになります。
- アクアマン 11.1億ドル
- バットマンvsスーパーマン 8.74億ドル
- ワンダーウーマン 8.16億ドル
- スーサイド・スクワッド 7.46億ドル
- マン・オブ・スティール 6.68億ドル
- ジャスティス・リーグ 6.58億ドル
- シャザム! 3.64億ドル
クロスオーバー作品のジャスティス・リーグが下から2番目という結果に驚いた方が多いのではないでしょうか。ジャスティス・リーグでDCのヒーローを大暴れさせるために始まったDCEUがこのような形になったら、失敗と言われても仕方がないですね。
下の図が米映画評論サイト「Rotten Tomatoes」の評価で100%を最大評価にしたときの値です。数字が低いほど評価が低いということ。
見づらいと思うので下のサイトを御覧ください。
https://www.rottentomatoes.com/franchise/dc_comics
ワンダーウーマンやシャザムの評価は高いですが、それ以外はぱっとしないですね。MCUは、同じサイトで90%を越える作品が10個もあります。母体数がまず違うのですが、マーベルは70%を下回るの作品が1作品しかないんですよね。
評価を見ても、マーベルの大成功に対しDCの失敗と言われても仕方がないでしょう。
失敗の原因:マーベルに追いつこと急ぎすぎた?
では、なぜDCEUはうまくいかなかったのか。その答えは「DCがマーベルに追いつこうとクロスオーバーを急ぎすぎた」に尽きると思います。
公開順を見ればわかるように、DCはスーパーマン以外、単独作品をやらずにクロスオーバー作品に新ヒーローを登場させています。
例えば、バットマンvsスーパーマンでバットマンとワンダーウーマンの初登場。ジャスティス・リーグでフラッシュ、アクアマン、サイボーグの初登場があります。
クロスオーバーでありながら、新キャラのストーリーも紹介しなくてはいけないので、結果的に詰め込みすぎの脚本となり、一つひとつの話が内容の薄いものとなってしまったと思います。
DCの制作陣の考えとしては、バットマンやスーパーマンは昔からいるキャラだからいきなりクロスオーバーさせても大丈夫だ。それよりも早くマーベルとの距離を縮めなくては行けないという気持ちがあったのではないでしょうか。
MCUのアベンジャーズ1作目のように、マン・オブ・スティールに加え、バットマン、ワンダーウーマン、アクアマンなどの単独作品をやってから、クロスオーバー作品を入れたほうがうまく言ったと思いますね。結果論ではありますが…
今後のDCEUについて
クロスオーバーを意識しない
すでに公開されているアクアマンやシャザムがそうであるように、DCは今後クロスオーバーを意識しない作品作りを進めていくようです。ジャスティス・リーグの興行成績の不振を受け、クロスオーバーの難しさを痛感したのでしょう。
公開が予定されている作品
2019年10月現在において、公開が予定されている作品は以下の通り。(公開日は米国のもの)
- 2020年2月 7日
ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey - 2020年6月 5日 ワンダーウーマン1984
- 2021年6月25日 ザ・バットマン
- 2021年8月 6日 ザ・スーサイド・スクワッド
- 未定 サイボーグ
- 未定 グリーン・ランタン・コァ
このラインナップで気になるのは、ワンダーウーマンとバットマン。
ワンダーウーマンは副題の通り、時系列が1984年とジャスティス・リーグが結成される前の話になりますね。今度はどんな敵に立ち向かうのか気になるところ。
そして、ザ・バットマンは俳優がベン・アフレックからロバート・パティンソンに交代、どんなバットマンになるか気になるところです。既にキャットウーマン役やリドラー役も決まっており非常に楽しみ名作品。映画ジョーカーの影響を受けるのか否かについても注目ポイントでしょう。



最後まで読んでいただき、ありがとうございました!