クリストファー・ノーランのSF映画「インターステラー」。
この記事ではインターステラーの最後に着目して、アメリアのその後とエドマンズの死因について考察していきます。
また最後のクーパーの行動も見ていきましょう。
この記事では映画インターステラーのネタバレを含みます
インターステラーのラストのアメリアを考察!
エドマンズの星は移住可能?
ラストでアメリアがエドマンズの星に到着し、彼女がヘルメットを外すシーンが映りました。
このことから、エドマンズの星は地球と似た大気で覆われており、呼吸が可能な惑星であることがわかります。ただ、これだけではエドマンズの星が移住か可能かどうかはわからないでしょう。
実際、エドマンズはこの星で生き続けられなかったわけで、別の要素で人類が生き続けるのが難しいのかもしれません。
とはいえ、あの終わり方だとエドマンズの星は移住可能で、アメリアの仮説は正しかったというオチだと思います。
エドマンズの死因は?なぜコールドスリープしなかった?
ラストシーンでエドマンズの墓が映りました。このことからエドマンズは既に亡くなっていることがわかります。
では、彼の死因は何だったのか。
もしもエドマンズの星が移住可能であれば、マン博士がしたように地球に信号を送ったあとで、コールドスリープすればよかったはず。
それができなかったということは、エドマンズに対して以下のアクシデントがあったと考えられます。
- 移住可能かどうか探索している途中にトラブルに巻き込まれ、信号は送ることはできたがコールドスリープに入れなかった
- 信号を送ったあとで、何らかの原因で命を落とした
- コールドスリープに入ったものの、機器のトラブルでアメリアが見つけたときには死亡していた
- コールドスリープに入った後、3年が経ってしまったから
コールドスリープで3年は寿命を伸ばせるということなので、アメリアが到着したときには、既にその3年が経過していた可能性がありますね。
反対にエドマンズの星も移住不可能なら、食料が尽きたあとで、自ら命をたったのではないでしょうか。
エドマンズの墓は、おそらくアメリアが作ったのでしょう。もしかしたら、彼についていたAIが作ったのかもしれません。
アメリアのその後は?
アメリアのその後も気になるところですね。
エドマンズの星が移住可能か否かで行動は変わってくると思われます。
まず移住可能の場合、プランBを実行するでしょう。
アメリアが乗っていたエンデュランス号には受精卵が残っていたので、それらを孵化させ、人口培養と代理出産を行い人口を増やすと思われます。
逆に移住不可の場合、エドマンズと同じ運命をたどるか、あるいは、誰かが助けに来ることを信じてコールドスリープに入る選択を取るかもしれません。
インターステラー最後のクーパーの行動
なぜクーパーはこっそり出ていった?
クーパーはというと、ラストでターズと共にこっそり戦闘機に乗って、どこかへ行ってしまいます。
その前の場面で、マーフに「アメリアを助けに行きなさい」と言われていたので、彼女がいるエドマンズの星に向かったのでしょう。
なぜこっそり出ていったかですが、まだエドマンズの星が移住可能かわかっていない、アメリアが生き延びているかもわからないという段階で、他の人を巻き込みたくなかったと考えられます。
今回のミッションで、ラザロ計画当初に送り込んだ調査員12名に加えドイルとロミリーも亡くなりました。
非常に危険が伴う行動だとわかっていたクーパーは、自分ひとりでアメリアを助けに行ったのでしょう。
また、自分が彼女を一人ぼっちにさせてしまったという強い責任から、あのような行動をとったのもあると思います。
クーパーはなぜエドマンズの星を選ばなかったのか
ラストの場面ではありませんが、燃料不足でマンの星かエドマンズの星か選択を迫られたとき、クーパーはエドマンズの星を選びませんでした。
ではなぜ、エドマンズではなくマンの星を選んだのか。
まず、このときの2つの星の条件を整理しましょう。
マンの星
- 信号がある
- ガルガンチュアの影響で微生物はいない(アメリアの仮説)
エドマンズの星
- 信号が途絶えている
- データに見込みがある
エドマンズの星を推していたアメリアがエドマンズの恋人だったことが判明し、選択に私情は持ち込めないとクーパーは言い、マンの星に行くことに決めました。
しかし、結果としてマンの星は住めず、エドマンズの星は移住できる可能性が高かったです。
仮にエドマンズの星が移住可能だったすると、クーパーの選択は間違っていてアメリアの仮説が正しかったということになりますね。
あのとき、エドマンズの星に決めていればと思ってしまいますが、なぜクーパーはマンの星を選択したのでしょうか。
おそらく、アメリアが科学的根拠よりも私情を優先したこと、エドマンズの星は信号が途絶えていたことが大きな要因だったと思われます。ミラーの星のようにエドマンズも既に死んでおり、移住できない可能性が高いと判断したのではないでしょうか。
ラスト地球はどうなった?
終盤でクーパーは助けられ、スペースコロニーの中にいました。このことから人類は既に地球を捨ててきたことがわかります。
下の記事にまとめていますが、老人になったマーフの年齢は95歳、重力方程式を完成させたのが35歳と推定しました。
インターステラーのクーパーが助かった理由は?帰還したときの年齢も調査!
マーフが何歳のときに地球を脱出したかは不明ですが、コロニーが完成した段階で地球を出発したのでしょう。
彼女が方程式の解を導き出してから60年が経過した今、おそらく地球は完全に砂漠化し、人類が快適に過ごしていた頃の面影はないと予想されます。
-
その後コロニーはどこへ向かった?
では、スペースコロニー「クーパー・ステーション」はどこへ向かっていたのでしょうか。
クーパーが救出されたときは方程式が解けただけで、移住先は見つかっていなかったはず。
もしかしたら、クーパーが発見されるまでの60年の間に別の探査機を送っていて移住先が見つかっていたかもしれませんが、死にかけていた地球でそんな余裕があったかどうか。
ですから、宇宙ステーションができた段階で、とりあえず脱出だけしたと予想しいています。
マーフがクーパーに、アメリアを助けに行ってあげてと個人的にお願いしていたことから、エドマンズの星が移住可能かどうかはまだわかっていないと思われます。
既にエドマンズの星が移住可能であるという情報をゲットしていたら、ステーションがエドマンズの星に向かっていたはず。
そうでないとすると、移住先は探索中でまだ決まっていないといった感じでしょう。
もしくは、このまま宇宙を漂流し続けるのかもしれません。
≫インターステラーのあらすじ結末を図で解説!最後の伏線回収まで考察!
≫インターステラーの”彼ら”は一体誰?正体とタイムパラドックスについて考察!
≫インターステラーでマーフはなぜ畑を燃やした?兄が病院に連れてかなかった理由