クリストファー・ノーラン監督のSF映画「インターステラー」
今回はネタバレありでこの映画のあらすじ結末を解説していきたいと思います。
意味わからないといった意見もあるようなので、図や相関図を使いながら、わかりやすく解説します。
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目次
【ネタバレ】インターステラーのあらすじ結末を図で解説!
絶滅の危機にある人類

https://samepageteam.com/2014/11/10/out-of-this-world-an-interstellar-review/
近未来、異常気象で砂嵐が頻繁に巻き起こる地球。疫病で植物は枯渇し人類は滅亡の危機にさらされていました。
元宇宙飛行士で現在はトウモロコシ農場を営むクーパー。彼は娘のマーフと息子のトム、義理の父ドナルドと一緒に暮らしていました。
心霊現象はNASAの座標を示していた

https://interstellarfilm.fandom.com/wiki/Bulk_Beings
マーフは部屋の本棚から本が落ちる現象を幽霊の仕業だと言いますが、クーパーはそれを信じず、事実を記録して分析しろとアドバイスします。
ある日、砂嵐で怪奇現象を目の当たりにしたクーパーは調査。マーフが言っていたのは幽霊ではなく重力、モールス信号ではなく”バイナリ“だったことが判明します。
バイナリデータが示していたのは、何かの座標だったのです。
座標を示す場所に行くと、クーパーとマーフは身柄を拘束されてしまいました。目が冷めたクーパーはそこが秘密裏に政府が活動していたNASAの施設だと知ります。
ラザロ計画

https://interstellarfilm.fandom.com/wiki/Lazarus_missions
クーパーは宇宙飛行士時代に面識があるブランド教授からラザロ計画について説明を受けました。
NASAは絶滅の危機にある人類を別の銀河に移住させる計画を進めていたのです。
48年前に土星近くに出現したワームホールを通れば、居住に適した星を探すことができるとのこと。
既にNASAはこのワームホールの向こう側に12の有人探査機を送っていました。
彼らはたどり着いた星が居住可能か精査し、可能なら信号を送り冬眠カプセルに入ることになっています。
そして1つの惑星で3つの星から信号をキャッチ。
移住場所が決まった後について、プランAとプランBが用意されていました。
プランAは宇宙ステーションに人類を乗せ移住させるというもの。
しかし、プランAを実行するには重力とステーションの問題がまだ解決できていないため、プランBが存在します。プランBを簡単に述べると人工爆弾。5千以上の受精卵をエンデュランス号に乗せ、人工培養と代理出産で人工を急増させるという方法です。
ブランド教授はクーパーたちが新しい故郷を見つけ帰還するまでに、プランAの課題は解決すると約束しました。
クーパーとマーフの別れ
マーフは本が落ちる現象から「STAY(ここにいて)」と解読し、宇宙に行こうとするクーパーを引き留めようとします。
クーパーは「必ず戻ってくる」と言い残し、自分の腕時計を1つマーフに託しました。
家族に別れを告げたクーパーは宇宙に旅立ちます。
ワームホールまで(インターステラーの相関図)
宇宙船エンデュランス号に乗ったのはクーパーの他、ブランド教授の娘アメリア、ドイル、ロミリー。そして、AIロボットのTARS(ターズ)とCASE(ケース)です。相関図で表すと上の図のようになります。
信号があったのはミラーの星、エドマンズの星、そして調査団のリーダー;マンの星。クーパーたちはこの3つの星を目指します。
土星までの2年間クルーはカプセルに入りコールドスリープ状態になりました。
2年後、眠りから覚めたクーパーは地球からのメーセージを視聴。残念ながらマーフからのメーセージはありませんでした。
ワームホールまで3時間のところで、球体の形をしたワームホールを発見。
エンデュランス号は5次元のワームホールに突入。時空が歪み操縦を制御できなくなるも、なんとか別の銀河にたどり着きました。
ミラーの星
3つの星の中でミラーの星が一番早く行くことができ、水も有機物もあることから一番有望だと判断。しかし、この星はブラックホール/ガルガンチュアの軌道上にあるため、近づきすぎると飲み込まれる恐れがありました。
さらに、ミラーの星は重力が強く時間の流れが非常に遅いのです。相対性理論よりこの星での1時間は地球上で7年に相当します。
ここでクーパーは、時間の影響を受けないミラーの星の外側まで行き、そこからレンジャー号を着陸させミラーを救助しすぐに戻って分析、これを繰り返すことで時間のロスを最小限に抑えようと考えます。
ロミリーは重力の研究をするためエンデュランス号に残り、他の3人がミラーの星に向かいました。
たどり着いたミラーの星は水の惑星。アメリアとドイルはミラーが乗っていた船の残骸しか発見できず。
間もなくして巨大な津波がレンジャー号に押し寄せます。アメリアはCASEの助けで船内に戻るも、ドイルは津波に飲み込まれてしまいました。
エンデュランス号に戻ると、そこでは23年が経過。
クーパーは23年分のビデオメッセージに目を通します。トムは結婚し娘が産まれていました。しかし、その娘と義理の父ドナルドが亡くなったことを知らされます。
そして、マーフはクーパーと同じ年齢を迎えていました。この頃、彼女はブランド教授の下で重力の研究をしていました。
マンの星かエドマンズの星か
ミラーの星で時間をロスした関係で、エドマンズとマンの星の両方を調査する燃料は残っておらず、どちらに行くかクルーは選択を迫られます。
エドマンズの星はデータが良かったですが、3年前に信号が途絶えていました。逆にマンの星はまだ信号が来ています。
アメリアはエドマンズの星を推薦。しかし、クーパーは彼女がエドマンズの恋人であることを知っていたため私情で選ぶことはできないと指摘。最終的にマンの星に行くことが決まりました。
ブランド教授は嘘をついていた

https://interstellarfilm.fandom.com/wiki/John_Brand
意識が戻ったブランド教授は、死に際に自身が嘘をついていたことをマーフに告白。たとえ次の故郷が見つかっても、人類を移住させるプランAは実行できないのでした。
その頃クーパーたちは氷の惑星マンの星に到着。コールドスリープしていたマン博士を救出します。
彼からこの星が移住可能であることを聞かされますが、ちょうどそのときマーフからのメーセージを受信。クーパーとアメリアは元々プランAは実行できない事実を知らされます。
マン博士によると、教授は博士が出発する前に重力の方程式を解けていました。しかし、必要な特異点のデータはブラックホール内の事象の地平線を超えなければ入手できず、それは不可能のため教授はプランAは実行できないと知っていたのです。
マン博士の変貌

https://interstellarfilm.fandom.com/wiki/Hugh_Mann
しばらくして、クーパーはマン博士と地質調査に向かいます。
ところが、その途中でクーパーはマン博士に襲われてしまいました。マンの星は人類が生存できる惑星ではなかったのです。到着してすぐそのことに気づいたマン博士は、孤独に死にゆく運命を受けいれられず、嘘のデータを地球に送り救助を待っていたのでした。
同じ頃、基地で作業していたロミリーは、マン博士が仕掛けた爆弾で帰らぬ人となってしまいます。
バイザーが破損し窒息寸前のクーパーは、ランダー号に乗ったCASEとアメリアに救助されました。クーパーたちはTARSを拾いマン博士が乗るレンジャー号を追いかけます。
TARSが自動操縦でドッキングできないようアクセス権限を書き換えたため、マン博士はエンデュランス号にドッキングできずにいました。
しかしマン博士はクーパーたちの警告を聞き入れず無理やりハッチを開放。急激な減圧でエンデュランス号は爆発しマン博士を死亡しました。
ブラックホールからの脱出を図る
クーパーは爆風で回転するエンデュランス号になんとかランダー号をドッキングさせます。しかし、エンデュランス号は既にガルガンチュアの軌道に入っており、ブラックホールに引き寄せられていました。
燃料を失い、ナビゲーションシステムが全滅したエンデュランス号では地球に戻ることはできません。そこでクーパーは重力ターンでガルガンチュアを脱出し、エドマンズの星まで向かう案を提案します。
燃料を使い切った段階でTARSが乗るランダー号を分離。その後クーパーが乗るレンジャー2号も分離します。運動の第3法則よりエドマンズの星に行くためにはクーパーも犠牲にならなくてはなりませんでした。
アメリアに別れを告げたクーパーはTARSとともにブラックホールの中へ。
インターステラーの伏線回収
ブラックホールの中

https://interstellarfilm.fandom.com/wiki/Tesseract
レンジャー2号を脱出後、クーパーは四次元超立方体(5次元)「テセラクト」の空間にたどり着きます。そこは時空を超えた空間で、目の前には子供の頃のマーフと彼女の部屋が見えました。
クーパーは、彼女に気づいてもらうために本を落とします。
映画序盤でマーフが言っていた心霊現象はクーパー自身がやっていたこと。STAYとメーセージを送っていたのは彼の仕業だったのです。
もちろん、砂嵐の日にバイナリデータで、NASAの基地に導いていたのもクーパーでした。
幼い頃のマーフにメーセージを遅れるということは、現在の彼女にも送れると気づいたクーパー。
旅立つ前にあげた腕時計の秒針にめがけて、TARSが観測したブラックホール内の特異点データをモールス信号にし送り続けるのでした。
現在のマーフは、腕時計の秒針が小刻みに動く様子を見て父親からのメーセージだと気がつきます。
そして研究を重ね、ついて重力方程式の解を見つけたのでした。
ワームホールでアメリアと再会
ミッションを完成させると、クーパーがいるテセラクトの空間は閉じていきます。
しばらくして、ワームホールでアメリアと接触。来るときにアメリアが時空が歪んでいる場所に手を触れるシーンがありましたが、その相手もクーパーだったのです。
インターステラーの最後
その後クーパーは意識を失います。目が冷めると彼はベッドの上にいました。
そこは、マーフの功績で打ち上げられた巨大なスペースコロニー「クーパー・ステーション」。
土星付近を漂流していたクーパーは、たまたま宇宙船に発見されたのこと。
クーパーは年老いたマーフと再会を果たし、エドマンズの星に向かったアメリアのところに向かうのでした。
アメリアはというとエドマンズの星に到着。しかし、彼女の恋人エドマンズは既に帰らぬ人となっていました。そして、彼女が降り立ったところは地球と似た待機で覆われおり、移住可能な星である可能性が高いと言えます。


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