12月13日(金)に公開される映画
「クレイヴン・ザ・ハンター」。
マーベルコミックのスパイダーマンシリーズに登場するヴィラン、クレイヴン・ザ・ハンターを主人公とした作品です。予告編では、野生動物を素手で狩るワイルドなクレイヴンの姿や、血みどろのアクションシーンが確認できます。
しかし、気になるのはその年齢制限。予告編を見る限り、かなり過激な描写がありそうですよね?
この記事では、映画「クレイヴン・ザ・ハンター」の年齢制限やMCUとの関係性、そして原作コミックやゲーム版との違いなど、鑑賞前に知っておきたい情報を徹底解説していきます。
一体どんな作品に仕上がっているのか、公開が待ちきれません!
目次
クレイヴン・ザ・ハンターの年齢制限は?
結論から言うと、映画「クレイヴン・ザ・ハンター」の年齢制限はR15+(15歳未満は鑑賞不可)です。
予告編では、クレイヴンがナイフや槍などの武器を駆使して敵を容赦なく倒していくシーンや、血が飛び散る描写、そして動物の死骸などが映し出されています。そのため、暴力描写や流血表現が苦手な方は注意が必要です。
具体的なシーンとしては、クレイヴンがライオンと素手で格闘するシーンや、敵の顔面にナイフを突き刺すシーンなどが挙げられます。これらのシーンは、かなり生々しく描かれているため、R指定相当の過激な表現が含まれていると考えられます。
クレイヴン・ザ・ハンターって?
原作設定や能力は?
クレイヴン・ザ・ハンターは、スパイダーマンの宿敵として知られるマーベルコミックのヴィランです。
本名はセルゲイ・クラヴィノフ。ロシア貴族の出身で、幼い頃から狩猟に親しんできました。
原作コミックでは、優れた狩猟技術と身体能力を持つハンターとして描かれています。
ある時、カラハリ砂漠のブードゥー教の呪術師から神秘的な薬草を服用したことで、超人的な力、スピード、スタミナ、そして五感を獲得しました。この薬草の効果により、クレイヴンは動物と心を通わせる能力も身につけ、狩猟の腕をさらに磨いていきます。
クレイヴンは、狩猟への執着が強く、スパイダーマンを“究極の獲物”と見なし、執拗に追い詰めます。 特に有名なのは、スパイダーマンを土中に生きたまま埋めてしまうというエピソードです。このエピソードからも、クレイヴンの狂気的な一面が垣間見えます。
ゲーム「Marvel’s Spider-Man 2」
のクレイヴン
クレイヴンは、PlayStation 5専用ソフト
「Marvel’s Spider-Man 2」にも登場します。
本作では、世界中の危険な動物を集めてニューヨークに解き放ち、街を混乱に陥れます。
映画版とゲーム版では、クレイヴンのデザインや性格が異なる部分もあります。例えば、ゲーム版では、対スパイダーマン、対シンビオートとの戦いを描いています。対して映画では、ヴェノムやスパイダーマンは登場予定ではありません。
ちなみに、映画版のクレイヴンの吹き替えは津田健次郎さん、ゲーム版は岩崎ひろしさんが担当しています。
津田健次郎さんは、「呪術廻戦」の七海建人役や「ゴールデンカムイ」の尾形百之助役、ハリウッド映画だと、スター・ウォーズのカイロ・レン役など、クールなキャラクターを演じることで知られています。
一方、岩崎ひろしさんは、「ワンピース」のクロコダイル役や「NARUTO -ナルト-」のデイダラ役など、渋くて重厚な声を持つ声優です。
SSU(ソニーズ・
スパイダーマン・ユニバース)とは?
「クレイヴン・ザ・ハンター」は、ソニー・ピクチャーズが製作する「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)」の作品です。
SSUは、スパイダーマンの権利を持つソニーが、マーベルコミックのキャラクターを使って独自に展開する映画シリーズです。
これまでに、「ヴェノム」シリーズや「モービウス」、「マダム・ウェブ」などの作品が公開されてきました。しかし、MCU作品のような圧倒的な成功を収めるには至っていません。
「ヴェノム」シリーズは、ダークヒーローという斬新な設定と、トム・ハーディの怪演が話題となり、一定の成功を収めました。しかし、「モービウス」は批評家や観客から酷評され、興行収入も低迷。「マダム・ウェブ」も、公開前に主要キャストの降板劇が起こるなど、製作の段階から不安要素を抱えていました。
「ヴェノム3:ザ・ラスト・ダンス」は、2024年12月現在で世界興行収入が4億7千万ドルを記録し、今年第8位と健闘していますが、「ヴェノム2」の最終的な興行収入は約5億ドルに落ち着くと予想されます。
SSUで看板を張っているヴェノムでさえ、この程度の興行収入なので、「クレイヴン・ザ・ハンター」は厳しい戦いを強いられると予想されます。
そのため、一部では「クレイヴン・ザ・ハンター」を最後にSSUが打ち切りになる可能性も囁かれています。
今後のSSU作品は今のところ発表されていません。
ソニー制作の「スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース」の公開が控えていますが、これはアニメーション映画であり、SSUの枠ではありません。
実写映画シリーズの今後については不透明な状況です。SSUがこのまま休止になるのか、それとも打ち切りになるのかは、「クレイヴン・ザ・ハンター」の興行収入次第と言えるでしょう。
ヴェノム死亡でSSUは打ち切り?今後スパイダーマンは登場しない?
クレイヴンはMCUに登場?
「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のラストシーンで、次元の裂け目からクレイヴン・ザ・ハンターらしき人物の影が映し出されました。そのため、ファンからは「クレイヴンもMCUに参戦するのでは?」と期待の声が上がっていました。
「ノー・ウェイ・ホーム」では、ドクター・ストレンジの魔法によって時空が歪み、他のユニバースからヴィランやスパイダーマンがMCUの世界にやって来ました。SSUのヴェノムも一時的にMCUの世界に迷い込んでいます。この時、ヴェノムはMCUの世界の出来事や人物について何も知らない様子でした。
最終的に、ピーターが自身の記憶を世界中から消すことを代償に、彼らは元の世界に戻ることになりました。クレイヴン・ザ・ハンターも、MCUの世界に来ることなく、次元の裂け目からSSUの世界に戻ったと考えられます。
映画「クレイヴン・ザ・ハンター」で、「ノー・ウェイ・ホーム」の出来事について言及があるのか、注目が集まります。
もしかしたら、「ノー・ウェイ・ホーム」は小ネタ程度で、今作とは全く関係ないクレイヴン・ザ・ハンターの可能性もあります。
ノーウェイホームの次元の裂け目にいたヴィランは?ネッドがホブゴブリンになる可能性は?
クレイヴン・ザ・ハンターの予習は必要?
映画「クレイヴン・ザ・ハンター」は、シリーズ1作目であり、クレイヴンのオリジン(起源)を描いた作品になると予想されます。
監督のJ・C・チャンドールは、「今作では、クレイヴンがいかにしてクレイヴン・ザ・ハンターになったのか、その誕生秘話を描きたい」と語っています。そのため、特別な予習は必要ありません。「モービウス」や「マダム・ウェブ」のように、単体で楽しめる作品になっているでしょう。
もし時間があるなら、ゲーム「Marvel’s Spider-Man 2」をプレイしておくのもおすすめです。
クレイヴンがメインヴィランの一人として登場し、映画とは異なる魅力を楽しむことができます。ゲーム版では、クレイヴンはスパイダーマンと激しい戦いを繰り広げます。その中で、クレイヴンの狩猟技術や超人的な能力が遺憾なく発揮。映画版を見る前に、ゲーム版でクレイヴンの強さを体感しておくのも良いでしょう。
クレイヴン・ザ・ハンター
キャスト・吹き替え声優は?
主人公のクレイヴン・ザ・ハンターを演じるのは、「キック・アス」や「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」で知られる
アーロン・テイラー=ジョンソン。
彼は、これまでにも様々なアクション映画に出演し、その身体能力の高さを披露してきました。日本語吹き替え版では、津田健次郎さんが声を担当しています。
アーロン・テイラー=ジョンソンの筋肉がヤバい!身長・年齢は?
その他にも、クレイヴンの異母兄弟であるカリプソ役をアリアナ・デボーズ、クレイヴンの父親役をラッセル・クロウなど、豪華キャストが出演しています。
アリアナ・デボーズは、「ウエスト・サイド・ストーリー」でアカデミー助演女優賞を受賞した実力派女優。ラッセル・クロウは、「グラディエーター」でアカデミー主演男優賞を受賞した名優です。
メインヴィランはライノ?
原作での強さは?
First look at Rhino in ‘KRAVEN THE HUNTER’ pic.twitter.com/HilbEMg41L
— ScreenTime (@screentime) August 14, 2024
映画「クレイヴン・ザ・ハンター」のメインヴィランは、予告編にも写っていたライノであると予想されています。ライノは、ロシアのマフィアの実験によって、サイのような強靭な皮膚と怪力を持つヴィランへと変貌を遂げたキャラクターです。
実写映画では、「アメイジング・スパイダーマン2」にて、メカニックの姿で登場。
原作コミックでは、クレイヴンとライノは何度も戦いを繰り広げており、力ではライノが勝るものの、知略や狩猟技術ではクレイヴンが上回るという構図になっています。映画では、2人の戦いがどのように描かれるのか、期待が高まります。
監督のJ・C・チャンドールは、「ライノは、クレイヴンにとって最大の敵となるだろう。2人の戦いは、まさに野獣同士の死闘となる」と語っています。
最後に
この記事では、映画「クレイヴン・ザ・ハンター」について、年齢制限やMCUとの関係性、原作コミックやゲーム版との違い、そしてキャストやヴィランの情報など、様々な情報を紹介しました。
15+(15歳未満は鑑賞不可)指定の作品なので、暴力描写が苦手な方は注意が必要ですが、クレイヴンのオリジン(起源)が描かれるということで、原作やMCU作品を知らない方でも楽しめる作品になっていると思われます。
ぜひ劇場に足を運んで、クレイヴン・ザ・ハンターのワイルドなアクションを体感してください!
また、映画「クレイヴン・ザ・ハンター」の公式Twitterや公式Instagramでは、最新情報やメイキング映像などが公開されています。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。