映画『インターステラー』のラストシーンは、多くの謎と感動を残しました。
特に、アメリア・ブランド博士のその後や、エドマンズ博士の死因については、様々な憶測が飛び交っています。また、人類の未来を託されたクーパー・ステーションや、荒廃した地球のその後も気になるところです。
この記事では、これらの疑問を解き明かし、『インターステラー』のラストシーンを深く考察していきます。映画を観た方も、これから観る方も、ぜひ最後まで読んで、この壮大な物語の結末について一緒に考えてみましょう。
目次
ラストシーンの意味
エドマンズの星は移住可能?
ラストシーンで、アメリアはエドマンズの星に到着し、ヘルメットを外します。これは、エドマンズの星の大気が地球と似ており、呼吸が可能であることを示しています。
さらに、アメリアとエドマンズどちらが建設したものか不明ですが、仮設住宅には電気が通っており、発電することも可能であることがわかります。
しかし、エドマンズ自身が亡くなっていることから、この星が本当に人類が住める「楽園」なのかは、まだ分かりません。
彼は何らかの理由でこの星で生きられなかったと考えられます。しかし、アメリアがヘルメットを外せたということは、少なくとも短期的には生存可能な環境であることを示唆しています。
映画のラストでは、アメリアが未来への希望を抱いているように見えます。したがって、エドマンズの星は移住可能であり、アメリアの仮説が正しかったという解釈が最も自然でしょう。
アメリアの仮説とは?
アメリア博士は、惑星の居住可能性を評価する際に、科学的データだけでなく、人間の直感や感情も重要だと考えていました。
これは、マン博士の星を選択する場面で顕著に表れています。
マン博士の星は、科学的データ上は有望に見えましたが、アメリア博士はエドマンズの星の方が、人間の直感に基づいて、より可能性が高いと感じていました。
結果的に、アメリア博士の仮説は正しかったことが、映画のラストで明らかになります。
エドマンズって誰?彼の死因は?
エドマンズ博士は、マン博士とともに「ラザロ計画」に挑んだ、最初の12人の探検家の一人です。彼はアメリアの恋人でもありました。
映画の中でエドマンズ博士は直接登場しませんが、アメリアが彼の墓を作っていたことから、彼がすでに亡くなっていることが分かります。
エドマンズの死因は、映画の中では明確に語られていません。しかし、いくつかの可能性が考えられます。
- 探索中の事故:
エドマンズの星が移住可能かどうか探索している途中に、何らかの事故に巻き込まれた可能性があります。地球への信号は送れたものの、コールドスリープに入る前に命を落としたのかもしれません。 - 信号送信後の事故:
地球への信号送信後、何らかの原因で亡くなった可能性もあります。 - コールドスリープの失敗:
コールドスリープに入ったものの、機器のトラブルなどでアメリアが到着した時にはすでに亡くなっていた可能性もあります。 - コールドスリープの限界:
コールドスリープは寿命を3年延ばせることが劇中で明らかになっています。アメリアが到着した時には、すでにその3年が経過していたのかもしれません。
また、エドマンズの星が移住不可能だった場合、食料が尽きた後に自ら命を絶った可能性も考えられます。
結局、アメリアは最後どうなった?
その後の彼女について
エドマンズの星が移住可能の場合
エドマンズの星が移住可能だとすれば、アメリアは「プランB」を実行に移すと考えられます。プランBとは、冷凍保存された受精卵から人類を再生させる計画です。
エンデュランス号には、まだ多くの受精卵が残されています。アメリアは、これらの受精卵を孵化させ、人口培養と代理母出産によって、少しずつ人類を増やしていくでしょう。
孤独な状況ではありますが、アメリアは人類の未来を託されたという使命感を持って、この新たな世界で生きていくはずです。
移住不可能の場合、アメリアはどうなった?
一方、エドマンズの星が移住不可能だった場合、アメリアはエドマンズと同じ運命をたどるか、誰かが助けに来ることを信じてコールドスリープに入るかの選択を迫られるでしょう。
いずれにしても、アメリアは孤独な戦いを続けることになります。しかし、彼女の強い意志と人類の未来への希望は、決して消えることはないでしょう。
クーパーステーションは
その後も土星軌道上?
映画の終盤、クーパーは土星付近で救出され、スペースコロニー「クーパーステーション」の中にいました。これは、人類がすでに地球を離れ、宇宙での新たな生活を始めていることを示しています。
しかし、クーパーが救出された時点では、移住先はまだ見つかっていませんでした。
ステーションが完成した段階で、これ以上地球に住めないとみて、とりあえず地球を脱出したと考えられます。
マーフがクーパーにアメリアを助けに行くよう個人的にお願いしていたことから、エドマンズの星の移住可能性はまだ不明なままだったのでしょう。
終盤の描写から、クーパーステーションは土星軌道上に留まっているように見えます。
これは、新たな居住可能な惑星が見つかるまで、土星軌道上で生活を続けることを選択した可能性を示唆しています。
地球はどうなったのか
マーフが重力方程式を完成させたのは35歳の時、そして老人になった彼女の年齢は95歳と推定されます。
つまり、方程式完成から60年が経過した現在、地球はダストボウル(砂嵐)が悪化し、住み続けるのが不可能な状態になっていると考えられます。人類はクーパーステーションで地球を脱出し、新たな故郷を求めて宇宙へと旅立ったのです。
クーパーはなぜ一人でアメリアのもとへ?
クーパーはラストシーンで、ターズと共に戦闘機に乗ってどこかへ飛び立ちます。マーフに「アメリアを助けに行きなさい」と言われていたことから、彼はエドマンズの星へ向かったと考えられます。
クーパーがこっそり出発したのは、エドマンズの星の移住可能性やアメリアの生存が不明な段階で、他の人を巻き込みたくなかったからでしょう。今回のミッションで多くの犠牲者を出した経験から、彼は自分ひとりでアメリアを助けに行くことを決意したと考えられます。
最後に
映画『インターステラー』のラストシーンは、様々な解釈が可能な、奥深いものです。
アメリアのその後、エドマンズの死、クーパー・ステーションの未来、そして地球の運命。これらの謎について考えることは、私たちに宇宙へのロマンと、人類の未来への希望を与えてくれます。
映画を観終わった後も、これらの謎について考え、自分なりの解釈を見つけることは、きっと素晴らしい体験となるでしょう。ぜひ、もう一度映画を見返して、この壮大な物語の結末について、深く考察してみてください。
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