これまでマーベル作品と呼ばれるマーベルのヒーローが登場する実写映画は多く作られてきました。
しかし、その中にはMCU、アベンジャーズというくくりがあったり、スパイダーマンやX-MENは別のくくりになったりしていますね。
呼び名やくくりが複雑になっているので、今回は図を使いながらそのあたりを解説していこうと思います。
目次
マーベル映画とスパイダーマンやX-MENの権利
マーベルが一部ヒーローの映画化権を売却
まず、マーベルとは出版社マーベル・コミックのことを指し、ここが出している作品はすべてマーベル作品です。
ところが、1990年代にマーベル・コミックの経営が悪化。マーベル・コミックでも人気のあるX-MENやファンタスティック・フォー、スパイダーマンといった一部の映画化権を他社に売ってしまいます。具体的には以下の通り。
- X-MEN関連→20世紀フォックス
- スパイダーマン関連→ソニー
- ハルク→ユニバーサル・スタジオ
これにより、2000年代初頭から2014年までに公開されたスパイダーマン5作品はソニー・ピクチャーズ・エンターテインメント(コロンビア映画)が製作及び配給。
2019年までに公開されたX-MENシリーズは20世紀フォックスが製作および配給しています。デッドプールやファンタスティック・フォーも20世紀フォックス配給ですね。
マーベル・スタジオがMCUを展開
そんな中、2008年にマーベルは独自の制作会社マーベル・スタジオからアイアンマンを制作。この作品がヒットしたことで、マーベル・スタジオは自社の映画に登場するヒーローは同じ世界に存在するとして、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)を展開します。
これにより、アイアンマンやキャプテン・アメリカ、ソーなどが単独作品を持ちながら、アベンジャーズといった一つの映画にヒーローを集結することができたのです。
2009年にはマーベルのアニメ、実写映画、ゲームなどを有するマーベル・エンターテインメントが、ウォルト・ディズニー・カンパニーに買収され、所有権はディズニーになりました。
配信サービスのDisney+(ディズニープラス)でマーベル作品が視聴できるのはこのおかげですね。
マーベルとソニーの共同制作、MCUにスパイダーマンが参戦!
上で示したとおり、スパイダーマンの映画化権はソニーが所持しているため、これまでマーベル・スタジオはスパイダーマン関連の映画を制作できず、MCUの世界にスパイダーマンを登場させることはできませんでした。
ところが、ソニーとマーベル・スタジオは協力し、MCUに登場するスパイダーマンを2作品制作。
その後、一度はソニーとマーベル・スタジオの親会社ディズニーが契約交渉でもめてしまい、スパイダーマンがMCUを脱退する危機がありました。しかし、なんとか今後も両社は協力してスパイダーマンシリーズを制作することに決定。
2021年12月にはスパイダーマン3の公開を控えています。
ディズニーが20世紀フォックスを買収、X-MENのMCU参入が可能に!
さらに、2019年に20世紀フォックスがディズニーに買収されたため、X-MENシリーズやファンタスティック・フォー、デッドプールの映像権がマーベルに返還されることになりました。
これを受け、今後MCUにX-MENやデットプールが参入することが可能に。
既にマーベル・スタジオが製作するファンタスティック・フォーが発表され、ディズニープラスではX-MENシリーズ全作品が視聴可能。
ディズニープラスでは一部MCU作品が見れない?
ディズニープラスはディズーの配信サービス。ディズーの子会社であるマーベル・スタジオが制作および、ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズが配給するマーベル作品しか配信されていません。
スパイダーマンは現在もなお、ソニーが配給権(制作や興行の権利)を持っています。ですから、スパイダーマン/ホームカミングとスパイダーマン/ファーフロムホームにマーベル・スタジオが制作に関わっているものの、ディズニープラスでは配信できないのです。
ディズニープラスでは、アイアンマン1作目とインクレディブル・ハルクも見れませんが、これは、アイアンマン1はパラマウント映画がインクレディブル・ハルクはユニバーサルスタジオが配給しているためです。
ワンダヴィジョンに登場した
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