「鏡の国のアリス」に登場する赤の女王。
ティム・バートン監督の映画では、その巨大な頭が強烈な印象を残しました。
でも、なぜ彼女の頭はあんなにも大きいのでしょうか？ 実は、映画ではその裏に悲しい過去が隠されているんです。
今回は、赤の女王の知られざる幼少期や、白の女王との確執、そして映画で彼女を演じた女優や声優について詳しく解説していきます。さらに、赤の女王が「かわいそう」と言われる理由についても迫ります。
この記事を読めば、赤の女王を単なる悪役として見る目が変わるかもしれません。
目次
赤の女王を演じたのは誰？
映画「アリス・イン・ワンダーランド」で赤の女王を演じたのは、個性派女優として知られるヘレナ・ボナム・カーターです。
ティム・バートン監督の妻としても有名で、彼の作品には頻繁に出演しています。
ディズニー実写映画「シンデレラ」では、フェアリー・ゴッドマザーを演じていました。
「ハリー・ポッター」シリーズのベラトリックス・レストレンジ役など、強烈なキャラクターを演じることが多い彼女ですが、赤の女王役もまさにハマり役でしたね！ ヘレナ自身、この役をとても気に入っており、「演じるのが本当に楽しかった」と語っています。
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赤の女王の吹き替え声優は？
日本語吹き替え版の声優を担当したのは、
朴璐美さんです。「鋼の錬金術師」のエドワード・エルリック役や「BLEACH」の日番谷冬獅郎役など、少年役を多く演じている声優さんです。
朴さんの力強く、それでいてどこか幼さを感じさせる声が、赤の女王の複雑な内面を見事に表現しています。
彼女は、赤の女王の吹き替えについて、「演じる上で難しかったのは、叫び声のバリエーションをつけること。ただ叫んでいるだけでは、すぐに飽きられてしまう。怒りや悲しみ、焦りなど、様々な感情を込めて叫ぶように工夫しました。」と語っています。
赤の女王の吹き替えは下手？うまい？
朴璐美さんの吹き替えについては、「上手い」という意見が圧倒的に多いようです。赤の女王のヒステリックな言動や、子供っぽいわがままさを、見事に表現しているという評価が多く見られます。
中には、「オリジナルのヘレナの声と雰囲気が違う」という意見もありますが、これは吹き替え版ならではのアレンジと言えるでしょう。
なぜ頭が大きい？その理由とは
赤の女王のトレードマークとも言える、あの巨大な頭。
実は、映画「アリス・イン・ワンダーランド／時間の旅」で、その理由が明かされています。
これは、原作にはない映画オリジナルの設定です。
幼い頃、妹の白の女王が犯した罪を、赤の女王が被せられたことがありました。その際に、頭を強くぶつけてしまったことが原因で、頭が大きくなってしまたのです。
しかし、頭が大きくなったのは物理的な衝撃だけが原因ではありません。 罪を被せられたことへの怒りや、自分を信じてくれない母親への悲しみ、そして妹への嫉妬など、様々な負の感情が、彼女の頭を大きくしてしまったのです。
こうした背景を知ると、彼女に対して「かわいそう」という意見が出るのは納得です。
赤の女王と白の女王の関係は？
赤の女王と白の女王は姉妹ですが、二人の間には深い確執があります。
幼い頃のタルト事件以来、赤の女王は白の女王を憎み、常に彼女を陥れようと企んでいます。 白の女王が王位を継いだのも、赤の女王にとっては許せないことでしょう。彼女は、権力への執着と、妹への嫉妬に苦しめられています。
一方、白の女王は、姉の怒りを鎮めようとしますが、うまくいきません。 彼女は、姉の心の傷を癒したいと願っていますが、過去の出来事を乗り越えられずにいる姉の姿に、心を痛めています。
二人の確執は、ワンダーランドの住人たちを巻き込み、大きな混乱を引き起こすことになります。 しかし、その根底には、歪んでしまった姉妹の愛憎が隠されているのです。
赤の女王はかわいそう？
赤の女王は、一見すると、わがままで残酷な暴君のように見えます。
「オフ・ウィズ・ゼア・ヘッズ！」（首をはねろ！）が口癖で、気に入らないことがあればすぐに癇癪を起こし、周りの者を恐怖で支配しようとしています。
しかし、彼女の過去を知ると、「かわいそう」という感情を抱かずにはいられません。 幼い頃に罪を被せられ、周囲から理解されず、愛されなかった赤の女王。
彼女の心の奥底には、深い孤独と悲しみが渦巻いています。 「誰も私を愛してくれない」という言葉は、彼女の心の叫びなのでしょう。
恐怖で支配しようとするのも、本当は愛されたいと願っているからなのかもしれません。 彼女は、愛される喜びを知らずに育ち、その心の空虚さを埋めるかのように、権力に執着し、周囲を支配しようとします。しかし、それは真の幸福には繋がらず、彼女をさらに孤独に追いやる結果となっています。
赤の女王の悲しい過去
映画「アリス・イン・ワンダーランド／時間の旅」では、赤の女王の過去が詳しく描かれています。
これは映画オリジナルのストーリーで、原作の「鏡の国のアリス」には、赤の女王の過去に関する記述はありません。
幼い頃の赤の女王は、イラスベスという名前の、ごく普通の女の子でした。
お菓子作りが得意で、心優しい少女でしたが、妹の白の女王が犯した罪を被せられたことで、運命が変わってしまいます。
罪を認めようとしない妹、そして娘を信じようとしない母親。 イラスベスは、孤独と絶望の中で、心を閉ざしていくことになります。
そして、心の傷は癒えることなく、大人になった彼女は、冷酷な赤の女王へと変貌してしまうのです。
最後に
この記事では、映画「アリス・イン・ワンダーランド」の赤の女王について、その容姿の秘密、悲しい過去、そして彼女を演じた女優や声優について解説しました。
赤の女王は、単なる悪役ではなく、悲しい過去を持つ、複雑なキャラクターです。
この記事を通して、赤の女王への理解を深めていただけたら幸いです。
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