あの名作が超リアルな映像で蘇る!
「ライオン・キング」の実写版は、本物の動物のような映像で話題を呼びましたよね。でも、どうやって撮影したのか、疑問に思ったことはありませんか? 実は、フルCGで作られているんです。
12月20日(金)には、最新作「ライオンキング:ムファサ」も公開されます。前作「ライオン・キング」は、世界中で大ヒットを記録しましたが、最新作では、主人公シンバの父ムファサの物語が描かれます。
本記事では、「ライオン・キング」の実写版がどのように作られたのか、その舞台裏に迫ります。フルCGの技術や、ディズニーの戦略、そして最新作「ライオンキング:ムファサ」についても詳しく解説していきます。ぜひ最後まで読んで、映画の世界をさらに深く楽しんでくださいね!
目次
ムファサは
実写ライオンキングの前日譚?
あらすじ、時系列は?
12月20日公開の「ライオンキング:ムファサ」は、2019年に公開された実写版「ライオン・キング」の前日譚です。主人公シンバの父である
ムファサの若き日を描いた作品で、彼がどのようにしてプライドランドの王になったのか、その壮大な物語が明らかになります。
時系列としては、「ライオンキング:ムファサ」→「ライオン・キング(アニメ版)」→
「ライオン・キング(実写版)」という順番になります。
「ライオンキング:ムファサ」を見ることで、
「ライオン・キング」の世界をより深く理解し、楽しむことができるでしょう。
アニメ「ライオンキング」と前作の実写映画はディズニープラスで見放題!
前作は16億5千万ドルのメガヒット!
2019年公開の実写版「ライオン・キング」は、全世界で16億5千万ドルという驚異的な興行収入を記録しました。これは、歴代世界興行収入ランキングで10位に位置するほどの大ヒットです。
同じ年に公開された「アベンジャーズ/エンドゲーム」が歴代1位を獲得したため、2019年の興行収入ランキングでは2位となりましたが、それでも驚異的な数字と言えるでしょう。
前作はなぜ大ヒットしたのか?
アニメ版の人気が大きい?
実写版「ライオン・キング」の大ヒットの要因は、まず1994年に公開されたアニメ版「ライオン・キング」の絶大な人気にあります。
アニメ版は、美しい音楽と感動的なストーリーで世界中の人々を魅了し、ディズニー・アニメーションの金字塔として今もなお愛されています。
実写版は、この人気作を最新のCG技術でよみがえらせたことで、大きな注目を集めました。
ヒットの要因はアニメ版だけじゃない!
実写版「ライオン・キング」のヒットは、アニメ版の人気だけが理由ではありません。
最新のCG技術を駆使して、動物たちをまるで本物のようにリアルに表現したことで、新たな映像体験を生み出したことも、大きな要因と言えるでしょう。
また、動物たちの表情や動きを細やかに描写することで、アニメ版では表現しきれなかった感情や物語の深みを表現することに成功しました。
ジャングル・ブックのヒットも影響
実写ライオンキングの同じCGで動物を表現した「ジャングル・ブック」は2016年に公開し、興行成績は9億7千万ドルで、こちらも大ヒットしました。
なので、フルCG✕「ライオンキング」は公開前から勝算はあったように思います。
実写ライオンキングの撮影方法は?
実写版「ライオン・キング」は、一見すると本物の動物を撮影したように見えますが、実はフルCGで制作されています。
広大なアフリカのサバンナを舞台に、ライオンやシマウマ、イボイノシシなど、様々な動物たちが登場しますが、これらはすべてコンピューターグラフィックスによって作られています。
実写版「ライオン・キング」の制作過程や舞台裏を紹介する動画はYoutubeに公開されています。
監督のジョン・ファヴローが、CG制作の舞台裏や、アニメーターたちの仕事について語っていますね。
主なポイントは以下の通り。
- 仮想現実(VR)技術の活用:
映画の舞台となるアフリカのサバンナをVR空間上に再現し、そこで撮影を行いました。スタッフはVRヘッドセットを装着し、仮想空間内でカメラワークやライティングなどを調整しながら、まるで実写映画を撮影するように作業を進めました。 - ゲームエンジン技術の導入:
VR空間はゲームエンジンを用いて構築されました。これにより、広大なサバンナを自由に移動したり、動物たちの動きをリアルタイムで確認したりすることが可能になりました。 - 実写映画のような撮影手法:
VR空間内での撮影は、実写映画の撮影と同様の手法で行われました。ドリーやクレーンなどの機材もVR上で再現され、カメラマンは実際の撮影と同じように操作することで、リアルなカメラワークを実現しました。 - 俳優の演技:
動物たちの声は、俳優たちがモーションキャプチャスーツを着用して演じました。表情や体の動きをキャプチャすることで、より生き生きとした表現が可能になりました。
これらの技術を組み合わせることで、実写と見紛うほどのリアルな映像でありながら、アニメーションならではの表現力も兼ね備えた、全く新しいライオンキングが誕生しました。
実写ライオンキングの評判はひどい?
CGは違和感ない?
アニメ版を忠実に再現しすぎて
オリジナリティが欠ける?
実写版「ライオン・キング」は、アニメ版のストーリーやシーンを忠実に再現しているため、「独創性がない」「アニメ版の焼き直し」といった批判の声もあがっています。
確かに、アニメ版の名シーンをそのまま実写化したようなシーンが多く、アニメ版を見たことがある人にとっては、新鮮味に欠ける部分もあるかもしれません。
一方で、アニメ版の世界観をそのままに、よりリアルな映像で楽しめるという点では、評価できる部分もあるでしょう。
革新的な技術で動物や自然を表現
実写版「ライオン・キング」では、革新的なCG技術を駆使することで、動物や自然を驚くほどリアルに表現しています。
しかし、そのリアルさゆえに、「CGで綺麗に表現されすぎていて、実写映画としての魅力が薄れている」という意見もあります。
他の実写映画でも見られるような、CGによって作られた完璧な映像美は、かえって人工的な印象を与えてしまった可能性もあるでしょう。
前作のロッテン・トマトの評価は?
映画レビューサイト「ロッテン・トマト」では、実写版「ライオン・キング」は、評論家からの評価は55点、一般の観客からの評価は88点と、評価が分かれています。
先程述べたように、評論家からは、「アニメ版の焼き直し」「ストーリーにオリジナリティがない」といった厳しい意見が多く、目が肥えている評論家には、CGのクオリティやストーリー展開が物足りないと感じられたのかもしれません。
一方、一般の観客からは、「映像が美しく感動した」「家族で楽しめる作品」といった好意的な意見が多く、アニメ版へのリスペクトや、動物たちのリアルな表現が高く評価されているようです。
実写ライオンキングの制作費は?
実写版「ライオン・キング」の制作費は、2億6000万ドルと言われています。
これは、ディズニー映画の中でもトップクラスの制作費であり、最新のCG技術を駆使した映像制作に、多額の費用が投じられたことが分かります。
CG、VFXの違い
CG(コンピューターグラフィックス)は、コンピューターを使って画像や映像を生成する技術の総称です。ゲーム制作に用いられるのもこのテクノロジーです。
VFX(ビジュアルエフェクツ)は、実写映像にCGなどを合成して、現実には存在しない映像を作り出す技術のこと。ハリウッドの実写映画で用いられる技術ですね。
実写版「ライオン・キング」では、CGを使って動物や背景などをすべて制作し、VFXを使ってそれらを合成することで、リアルな映像を作り出しています。
近年のディズニー実写について
近年のディズニー映画、特にアニメーションの実写化作品において、フルCGや、CGを多用する作品について「実写映画」と呼称することに、疑問の声が上がっていますね。
確かに、人間は実写で撮影しているものの、背景や動物などをCGで作り込んでいる場合、実写映画とアニメーション映画の境界線は曖昧になってしまいます。
実写とCGの融合が不自然な作品も多く、観客の目が肥えてきている近年では、「安っぽいCG」はすぐにバレてしまいます。
10年前のVFXと比べてどうなのか?
10年前の「アバター1作目」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」「トランスフォーマー」などのVFXと比較して、近年のディズニー映画のCGクオリティが向上しているかというと、疑問符が付く部分もあります。
確かに、技術的には進化しているはずですが、必ずしもすべての作品でCGのクオリティが上がっているとは限りません。
これは、制作費やスケジュールなどの制約によって、CG制作にかけられる時間や予算が限られていることが原因の一つと考えられます。
また、近年では、マーベル映画のドラマシリーズなどでも、CGのクオリティが低いと批判されるケースが増えています。これは、映画よりも制作費が限られているドラマシリーズでは、どうしてもCGのクオリティに限界があることを示していると言えるでしょう。
今後のディズニー映画はどうなる?
観客の目が肥えてきている中で、ディズニーが今後も同じようにフルCGの作品を「実写」として発表し続けるのか、注目が集まります。
2025年3月公開予定の実写「白雪姫」も、主演レイチェル・ゼグラーや予告の内容に批判が集まっていますが、CGについてもかなり言われています。
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CG技術のさらなる進化はもちろん、ストーリーや演出面での工夫も必要になってくるでしょう。
「実写」と呼ぶからには、観客を納得させるだけのクオリティを持った作品を提供することが、ディズニーには求められています。
最後に
この記事では、実写版「ライオン・キング」の撮影方法を中心に、CG技術やディズニーの戦略、最新作「ライオンキング:ムファサ」について解説しました。
実写版「ライオン・キング」は、フルCGで制作された作品であり、最新のCG技術を駆使することで、動物たちをリアルに表現することに成功しています。
しかし、CGのクオリティに対する評価は賛否両論あり、今後のディズニー実写化作品において、CG技術の向上が課題と言えるでしょう。
12月20日には、最新作
「ライオンキング:ムファサ」が公開されます。ムファサの若き日を描いた物語を、ぜひ劇場でご覧ください。
また、2019年公開の実写版「ライオン・キング」は、ディズニープラスで見放題配信中です。まだ見ていない方は、この機会にぜひご覧ください。
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