12月20日に公開したスター・ウォーズエピソード9/スカイウォーカーの夜明け。
公開から10日以上が経ち、見たという方も多いでしょう。
今回は、スカイウォーカーの夜明けにおける”フォースの使い方”にフォーカスして見ていこうと思います。
というのも今作賛否がある要因として一つにフォーカスの描かれ方にあるからです。
なので、これまでの映画スター・ウォーズにおけるフォースの扱われ方と比較してどれくらい変化しているのか調査していきたいと思います!
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フォースとは
そもそもフォースとは全宇宙におけるすべてをつなぐエネルギーの場であり、ジェダイやシスはこの普遍的で神秘的な力を超人的能力の源にしています。
あらゆる生命体の細胞内には、ミディ=クロリアンと呼ばれる微生物が存在し、このミディ=クロリアンの数値が高いほどフォースを扱うことができ、フォース・センシティブと呼ばれます。
エピソード1でアナキン・スカイウォーカーがヨーダを超える数のミディ=クロリアン値を示した人物として描かれていました。
そして、ライトサイドのフォース・センシティブをジェダイ、ダークサイドのフォース・センシティブをシスと大きく分けることができます。

エピソード7までのフォースの主な使われ方
フォースの使い方はたくさんありますが、ここではエピソード9でも登場し過去作でも描かれた主な使われ方を見ていきましょう。
テレキネシス
物体に触れずにものを動かす能力。視覚的に一番わかりやすいフォースの使い方ですね。レイもエピソード8より習得し、エピソード9の序盤でも自身と共に岩を浮かせていました。
マインド・トリック
他人の心を操る能力。エピソード7,9でレイがこの力を使いストムートルーパーを操っていました。この能力はジャバ・ザ・ハットやワトーなど一定の種族には通用しません。
フォース・ヴィジョン
フォースを使って過去や未来を見る能力。予知夢としてアナキンは夢の中で母シミ・スカイウォーカーが襲われ、妻パドメが死ぬところを見ます。
レイはエピソード7で初めてルークのライトセーバーに触れた際に、ルークとカイロ・レン、更には自分自身の過去を見ることになりました。
エピソード9では序盤の修行の場面でダークサイドに堕ちた自分がカイロ・レンとともに皇帝座についている未来を見ます。
フォース・ライトニング
フォースのダークサイドにおける能力で、指先からライトニングを発射し相手に攻撃することができます。ヨーダはフォース・ライトニングを返す能力を習得していました。
エピソード9では、レイがカイロ・レンとの輸送船の引張り合いの場面で発動。最初はテレキネシスで引っ張るだけでしたが、力を抑えきれなくなったレイは内に秘めたダークサイドの力フォース・ライトニングを発してしましい、誤って輸送船を破壊してしまいます。
ファンの間で物議を醸したエピソード8のフォース
エピソード8/最後のジェダイでは賛否が巻き起こる作品となりました。その中でもフォースにおいて気になった場面を紹介。
ルークのフォースの投影
終盤の惑星クレイトのファースト・オーダーとレジスタンスの戦いの場面で、ルークが惑星オク=トーにいながら自分の姿だけクレイトに出現させます。
実態はそこにはなかったためカイロ・レンはダメージを当てることができませんでした。レジスタンスが逃げる時間を稼いだルークは、この力ですべてを使い果たしフォースと一体になります。
レイアの宇宙遊泳
ファースト・オーダーはカイロ・レン率いるタイ・ファイターの攻撃に遭い、司令室にいたレイアは宇宙空間に放り出されてしまいます。
真空状態で身体が凍りつく中、レイアは自身のフォースを振り絞りなんとか船内に戻ることができました。
レイとカイロ・レンの交信
エピソード5/帝国の逆襲でルークとダース・ベイダーがフォースを通して意識が共有される場面はありました。しかし、相手が見える状態までフォースの力が及んだのはエピソード8が初。
霊体化したヨーダの稲妻
レイが惑星オク=トーを去ったあと、ルークは霊体のヨーダと再会します。そこでヨーダは、ジェダイの聖典が保管されている木に稲妻を落とします。
霊体の状態で現実世界に力影響を及ぼすことはこれまでありませんでした。ヨーダはこのときフォース・ライトニングを使ったのか、天候を操り稲妻を落としたのかは謎。
エピソード9のフォースの力
今作もエピソード8に増してフォースが拡張され、「なんでもあり」と感じた人は多いのではないでしょうか。新しく出てきた能力について見ていきましょう。
意識が現実を超える
フォースを通してレイとカイロ・レンが交信することはエピソード8より可能でしたが、今作ではそれがアップグレードされ、意識が現実を超えてフォースが使われていました。
具体的には、レイが惑星パサーナで先住民からもらった数珠の首飾りをフォースを通してカイロ・レンが奪ったこと。惑星キジーミにいたレンとスター・デストロイヤーにいたレイがライトセーバーバトルを行っていたこと。意識の中だけでバトルをしていたのなら、ダース・ベイダーの仮面が壊されることはなかったでしょう。
傷を治す/生き返らせる
フォースの力に治癒能力を見せたのも今回が初。エピソード3でフォースのダークサイドを使えば死んだ人間を生き返らせることができると言及されていましたが、実際にそのの能力が使われることはありませんでした。
フォースの力が何でもありと感じさせた大きな要因としてこの能力が影響していると思います。
レイが蛇の傷やカイロ・レンの傷を治すところ、レンが一度倒れたレイを生き返らせるところで使用。
霊体でテレキネシス
オビワンやヨーダのようにフォース・センシティブの一部は、フォースと一体化することで死を迎えてきました。今作のカイロ・レンもそのひとり。
そして、フォースと一体化した人物は霊体として弟子にアドバイスをすることはありました。
しかし、霊体の状態でテレキネシスを使うのは今作が初(エピソード8で霊体のヨーダが稲妻を木に落としましたが…)。
エピソード9では惑星オク=トーの場面で、霊体のルークがフォースを使い、自身のXウィングを海の中から持ち上げました。
最後に
エピソード9を振り返ると、フォースの力が何でもできるといった印象を受けましたね。スカイウォーカーの夜明けに対し否定的な方は、まずこのフォースの扱われ方に納得がいかない人が多いのではないでしょうか。
エピソード8で生まれたフォースの新しい概念を、JJエイブラムス監督は良くも悪くも受け継いでしまった感じがしました。
エピソード6まで作品に関わってきたスター・ウォーズの生みの親ジョージ・ルーカスが指揮をとらなくなったことによる影響が出てしまったように思います。
とは言っても、スカイウォーカー完結作としては満足でした。JJにはよくやったと言いたいですね。






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