「ハリー・ポッター」シリーズの中でも、特に陰鬱な雰囲気で物語が進む『ハリー・ポッターと謎のプリンス』。
この作品で、ハリーとスリザリン寮のドラコ・マルフォイの関係は、新たな局面を迎えます。これまで、何かとハリーに突っかかってきていたマルフォイですが、6年生になった彼は、以前とはどこか様子が違います。影のある表情、不穏な行動…。一体、マルフォイに何が起きているのでしょうか?
この記事では、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』におけるドラコ・マルフォイの行動を深掘りします。彼がいつ、なぜデスイーターになったのか、そして、必要の部屋で何を企んでいたのか、その謎に迫ります。スリザリンのプリンス、ドラコ・マルフォイの心の葛藤と成長を読み解いていきましょう。
この記事ではハリー・ポッターと謎のプリンスのネタバレを含みます
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目次
ドラコ・マルフォイはなぜデスイーターに?
ドラコ・マルフォイは、闇の帝王ヴォルデモート卿の信奉者である両親のもとに生まれ育ちました。
彼自身も、ホグワーツ魔法魔術学校に入学してからは、ハリーたちを敵視し、事あるごとに嫌がらせをしていました。しかし、5年生の終わりに、マルフォイの父ルシウスは、ヴォルデモート卿の命令でハリーたちと魔法省で戦った際に、予言を奪うという任務に失敗します。
その結果、ルシウスは魔法省の闇祓いたちに捕まり、アズカバンに投獄されてしまいます。父を失い、母ナルシッサもヴォルデモート卿の怒りを恐れる中で、ドラコは家族を守るために、ある危険な任務を負うことになります。
それは、ヴォルデモート卿から言い渡された、ダンブルドア校長を殺害するというものでした。
ドラコがデスイーターになったきっかけは、まさにこの ヴォルデモート卿からの命令 です。父ルシウスの失態の償いとして、そしてマルフォイ家に忠誠を誓わせるために、ヴォルデモート卿はドラコにこの危険な任務を課しました。
ドラコ自身は、闇の魔術や殺人に抵抗を感じていましたが、家族を守るためには、ヴォルデモート卿の命令に従うしかありませんでした。いわば 半強制的にデスイーターの道へ進むことになった のです。
ドラコはいつデスイーターに?
原作小説では、ドラコが闇の印を刻まれる具体的な描写はありません。
しかし、映画版では、謎のプリンスの物語終盤、ダンブルドアとの対峙シーンで、ドラコが自ら左腕の袖をまくり上げ、闇の印をダンブルドアに見せるシーンがあります。
このシーンから、彼が正式なデスイーターになったのは、6年生の夏休み前のことだと推測できます。16歳という若さで、ドラコはデスイーターとしての過酷な運命を背負うことになったのです。
映画版では、闇の印を見せるシーン以外にも、ドラコがデスイーターであることを示唆する場面がいくつかあります。例えば、ホグワーツ特急の中でハリーを呪文で攻撃しようとしたり、必要の部屋で怪しげな行動をとったりする様子が描かれています。
また、ケイティ・ベルに呪われたネックレスを渡したり、ダンブルドアに毒入り蜂蜜酒を贈ろうとしたりするなど、間接的に人を傷つけようとする場面も見られます。これらの行動は、彼が闇の魔術に深く関わっていることを示唆しており、観客に彼がデスイーターであることを予感させていました。
ハリーは最初にホグワーツに向かう列車の時点で「マルフォイがデスイーターではないか」と疑っていました。
ホグワーツへの侵入経路:
ルシウスは知っていた?
『謎のプリンス』では、ドラコを通して、デスイーターのベラトリックス・レストレンジらがホグワーツに侵入します。これは、ドラコが必要の部屋を利用して、ホグワーツと外界を繋ぐ秘密の通路を作り上げたためです。
しかし、疑問が残ります。ドラコの父ルシウス・マルフォイは、かつてホグワーツの理事であり、学校内部に精通していました。彼がデスイーターであったことを考えると、ルシウスもホグワーツへの侵入経路を知っていた可能性は高いのではないでしょうか。
もっと早くからデスイーターを侵入させることができたのではと考えられます。ただ、キャビネットは修理が必要だったため、ルシウスはしなかったのかもしれません。
キャビネットのりんごと小鳥の意味
ドラコは必要な部屋で何をしていた?
マルフォイは、必要の部屋で一体何をしていたのでしょうか? それは、 瞬間移動が可能な「姿をくらますキャビネット棚」を修理することでした。
このキャビネット棚は、ホグワーツと外界を繋ぐ秘密の通路となるもので、マルフォイは、これを利用してベラトリックスたちデスイーターをホグワーツに侵入させようとしていました。
彼は、りんご と 小鳥 を使い、キャビネット棚が正しく機能するかを確認します。
しかし、ボージン・アンド・バークスから送られてきたりんごは一口かじられたような状態で、小鳥は死んだ状態で届きます。このことから、この時点ではまだキャビネット棚の修理が不完全であることがわかります。
マルフォイはなぜ泣いていた?
ドラコは、デスイーターとしてダンブルドアを殺すという任務に、強い葛藤を抱えていました。彼は、闇の魔術を使うことや、人を傷つけることに対して、本心では抵抗を感じていたのです。
しかし、家族を守るためには、ヴォルデモート卿の命令に従うしかありませんでした。
彼の泣く様子から、精神的にかなり追い詰められていたことがわかります。
修理が不完全だったのもあり、このままでは自分と家族が殺されると考えていたのでしょう。
任務の重圧と良心の呵責の間で揺れ動くマルフォイの姿は、彼が単なる悪役ではなく、複雑な内面を持つ人間であることを示しています。
新聞に映るマルフォイ
序盤のハリーの地下鉄の場面で、新聞を読んでいましたが、このときドラコの父ルシウスがアズカバンに投獄されたことを伝える新聞記事の一面にマルフォイが映っていたのです。
このシーンは、マルフォイ家が社会的に失墜し、周囲からの好奇の目にさらされていることを示しています。同時に、マルフォイが、父ルシウスの失態の責任を負い、家族の名誉を回復するために、ヴォルデモート卿の任務を遂行しなければならないという重圧を感じている様子も描かれています。
闇の印とは
闇の印は、ヴォルデモート卿とその配下であるデスイーターたちを繋ぐ、一種の呪印です。この印は、ヴォルデモート卿がデスイーターを呼び出す際に役立つだけでなく、デスイーターたちの忠誠心を示す証でもあります。
映画版では、ドラコがダンブルドアに闇の印を見せるシーンが印象的ですが、原作小説でも映画版でも、闇の印が刻まれるシーンは描かれていません。
最後に
この記事では、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』におけるドラコ・マルフォイの行動と心情について解説しました。
彼は、家族を守るためにヴォルデモート卿の命令を受け、半ば強制的にデスイーターとなり、ダンブルドアを殺害するという過酷な任務を負わされます。序盤から不可解な行動を見せていましたが、ケイティへの呪われたネックレスで彼の殺意が明確になります。
必要の部屋は、マルフォイにとって、任務の準備をするための場所であると同時に、孤独な心を癒やすための場所でもありました。彼は、この部屋で、任務の重圧や将来への不安と向き合っていたのです。
マルフォイは、物語を通して、単なる悪役ではなく、複雑な内面を持つ一人の人間として描かれています。彼の葛藤と成長は、読者に多くのことを考えさせてくれます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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