「ジェームズ・ボンド」 その名は、スパイ映画の代名詞と言えるでしょう。
特にダニエル・クレイグが演じた007シリーズは、従来の華やかさだけでなく、より人間味あふれるボンド像を確立し、世界中の映画ファンを熱狂させました。しかし、カジノ・ロワイヤルからノー・タイム・トゥ・ダイまでの5作品は、国際的な陰謀や複雑な人間関係が渦巻く、重厚な物語です。
「一体誰が敵で、誰が味方なのか?」
「あのキャラクターは、前作とどんな関わりがあったのか?」
シリーズを全て観た方でも、このような疑問を持つことは少なくないでしょう。
この記事では、ダニエルクレイグ版007の人物相関図を紐解きながら、各キャラクターの関係性を徹底的に解説していきます。007シリーズをより深く理解したい方、これから観始める方の予習として、ぜひお役立てください。
カジノロワイヤル単体の相関図は下の記事をご覧ください
目次
ダニエル・クレイグ版007の順番
ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じたのは、以下の5作品です。
- カジノ・ロワイヤル (2006)
シリーズの原点回帰。若き日のボンドの活躍を描く。 - 慰めの報酬 (2008)
前作の直後を描く。復讐に燃えるボンドの姿が印象的。 - スカイフォール (2012)
ボンドの過去、そしてMI6の危機を描く。 - スペクター (2015)
すべての黒幕が明らかに。ボンドの出生の秘密も。 - ノー・タイム・トゥ・ダイ (2021)
ダニエル・クレイグ版ボンドの最終章。
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各作品には、個性豊かなキャラクターが登場し、ボンドの人生に大きな影響を与えます。ここでは、カジノ・ロワイヤルからスペクターまでと、最後の作品ノー・タイム・トゥ・ダイに分けて、人物相関図と登場人物の関係を深く掘り下げて解説していきます。
007登場人物相関図
カジノ・ロワイヤルからスペクターまで
ここからは007カジノロワイヤルからスペクターまでのネタバレを含みます
007の相関図
まずは、007シリーズの根幹を成す、カジノ・ロワイヤルからスペクターまでの人物関係を整理しましょう。
悪の組織「スペクター」の正体
シリーズを通してボンドの前に立ちはだかる、謎に包まれた悪の組織「スペクター」。
過去の007シリーズにも登場するジェームズ・ボンドが所属するMI6の敵対組織。
その全貌が明らかになるのは、4作目の「スペクター」です。実は、それまでボンドと戦ってきたル・シッフル、ドミニク・グリーン、ラウル・シルヴァ、ミスター・ホワイトといった悪役たちは、全てスペクターの一員であり、影で世界を操ろうとしていたのです。
さらに衝撃的なのは、ボンドがカジノ・ロワイヤルと慰めの報酬で追っていた組織「クウォンタム」も、スペクターの下部組織だったという事実。ボンドは、知らず知らずのうちに、スペクターという巨大な敵と対峙していたのです。
スペクターを統べる男
エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド
スペクターの頂点に君臨するのは、エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド。
彼は、ボンドの養父母に引き取られた義兄であり、幼い頃にボンドに嫉妬心を抱き、家を出てスペクターを設立しました。ブロフェルドは、「オーベルハウザー」などの偽名を使い分け、巧妙に正体を隠しながら、世界に混乱と破壊をもたらそうと企みます。
ブロフェルドと歴代悪役たちの繋がり
- ル・シッフル (カジノ・ロワイヤル):
テロ組織の資金調達担当者。ポーカーでボンドと対決し敗北。その後ボンドを捕らえるもホワイトに殺されてしまう。 - ドミニク・グリーン (慰めの報酬):
環境保護団体を隠れ蓑にしたスペクターの幹部。ボンドの友人カミーユの仇敵であり、南米の水資源を支配しようと企みます。 - ラウル・シルヴァ (スカイフォール):
元MI6のエージェント。Mへの復讐心からサイバーテロを起こし、MI6を壊滅寸前に追い込みます。ブロフェルドに救出され、スペクターの一員となりました。 - ミスター・ホワイト
(カジノ・ロワイヤル~スペクター):
スペクターの幹部で、ブロフェルドの側近。クウォンタムのリーダー。謎めいた言動でボンドを翻弄します。娘のマドレーヌ・スワンも、スペクターに深く関わっていくことになります。
ボンドガール
007シリーズの魅力の一つであるボンドガール。
彼女たちは、単なる美女ではなく、それぞれが強い意志と個性を持った女性たちです。スペクターでは、ミスター・ホワイトの娘マドレーヌ・スワンが登場し、ボンドと激しい恋に落ちます。彼女は、ボンドの過去を知る重要な人物であり、物語の鍵を握る存在となります。
過去の作品では、カジノ・ロワイヤルでボンドと運命的な出会いを果たすヴェスパー・リンド、慰めの報酬でボンドと共に復讐の旅に出るカミーユなど、様々なボンドガールが登場しました。彼女たちは、ボンドに愛と癒しを与える一方で、危険な任務に巻き込まれ、悲劇的な運命を辿ることも少なくありません。
MI6
ジェームズ・ボンドが所属する英国秘密情報部MI6。
上司であるMは、ボンドに任務を与え、時には厳しく叱責し、時には温かく見守る、父親のような存在です。
Mの秘書マネーペニーは、ボンドのよき理解者であり、時には任務遂行の手助けもします。Qは、ボンドに最新鋭の武器やガジェットを提供する、MI6の頭脳と言えるでしょう。スカイフォールでMが殉職した後、後任としてギャレス・マロリーがMに就任します。
007ノー・タイム・トゥ・ダイ相関図
ここからは007ノー・タイム・トゥ・ダイのネタバレを含みます
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相関図
シリーズ最終作となるノー・タイム・トゥ・ダイでは、新たな敵、そして衝撃的な真実が明らかになり、ボンドは最後の戦いに挑みます。
ノー・タイム・トゥ・ダイ登場人物の紹介
サフィン
今作の悪役リヒターこと、リュシファー・サフィンは、冷酷非情なテロリスト。幼い頃にマドレーヌの母を殺害した過去を持ち、その復讐心から世界を滅亡の危機に陥れます。彼は、スペクターとも繋がりがあり、ブロフェルドを利用して自身の計画を進めます。
マドレーヌとボンドの娘
ノー・タイム・トゥ・ダイで、マドレーヌにはマティルドという娘がいることが明らかになります。そして、クライマックスで、マティルドがボンドとマドレーヌの間に生まれた子供であるという衝撃の事実が判明します。ボンドは、愛する娘を守るため、そして世界を救うため、最後の任務に命を懸けるのです。
ノーミ
ボンドがMI6を去った後、007のコードネームを引き継いだ女性エージェント、ノーミ。彼女は、高い身体能力と知性を兼ね備えた優秀なスパイであり、ボンドとは異なるスタイルで任務を遂行します。
フィリックス・ライター
カジノ・ロワイヤルから登場するCIAの工作員、フィリックス・ライター。ボンドとは強い信頼関係で結ばれており、度々協力して任務を遂行してきました。ノー・タイム・トゥ・ダイでは、ボンドに重要な情報を提供し、物語を大きく動かす役割を担います。
パロマ
ノー・タイム・トゥ・ダイでボンドと共闘するCIAの女性エージェント、パロマ。キューバでの任務でボンドをサポートし、その高い戦闘能力と機転で活躍します。
パルマを演じたのはアナ・デ・アルマス。
最後に
ダニエル・クレイグ版007シリーズは、スパイアクション映画の枠を超え、愛、家族、そして人生の意味といった普遍的なテーマを描いた、重厚な人間ドラマと言えるでしょう。
この記事で紹介した相関図を参考に、もう一度作品を見返してみてはいかがでしょうか。きっと、新たな発見や感動が 待ち受けているはずです。
そして、新たなジェームズ・ボンド役には、
アーロン・テイラー=ジョンソンが決定しました。彼がどんなボンド像を演じるのか、今後の007シリーズからも目が離せません。