記憶に残る名シーンを彩る音楽たち!「ヴェノム:ザラストダンス」をより深く味わおう
2024年11月1日に劇場公開された「ヴェノム:ザラストダンス」。先行上映で一足先に鑑賞した方もいるのではないでしょうか?
エディとヴェノムのバディムービー最終章として、その結末に涙した方も多いはず。本作では、アクションシーンや心温まるシーンなど、様々な場面で効果的に音楽が使われており、物語をさらに盛り上げています。
この記事では、「ヴェノム:ザラストダンス」で流れた主題歌や挿入歌、BGMについて徹底解説!
それぞれの楽曲が持つ意味や、シーンとの関連性などを深掘りすることで、映画をより深く理解できる内容になっています。ネタバレを含みますので、ご注意ください!
この記事ではヴェノム:ザラストダンスのネタバレを含みます
目次
「ヴェノム:ザラストダンス」の音楽
旅立ちと新たな章を象徴する主題歌
「ヴェノム:ザラストダンス」の予告編でも使用され、話題となった主題歌は、Cat Stevensの「Wild World」です。
1970年代を代表する名曲であるこの曲は、フォークロック調の優しいメロディーと、”広い世界へ飛び出していく君を心配しているよ”という温かい歌詞が印象的です。まさに、新たな章へと進むエディとヴェノムの関係性、そして彼らの未来に対する不安と期待を象徴するような楽曲と言えるでしょう。
この曲は、映画の冒頭、エディがヴェノムと決別を決意し、それぞれの道を歩み始めるシーンでも使用されています。ヴェノムとの別れを決意したエディの複雑な心情、そして新たな未来への希望と不安が、この曲によって繊細に表現されています。
エンディング・ソングは?
エンドロール前に流れるエンディング・ソングは、Tom Morelloの「One Last Dance」です。
Rage Against the Machineのギタリストとして知られるTom Morelloが、「ヴェノム:ザラストダンス」のために書き下ろしたこの曲は、力強いロックサウンドが特徴です。”これが最後のダンスだ”という歌詞は、文字通りエディとヴェノムの最後の戦いを表現しているだけでなく、彼らの揺るぎない絆、そして互いを思いやる気持ちを力強く歌い上げています。
映画のクライマックス、エディとヴェノムが力を合わせて強大な敵に立ち向かうシーンで流れるこの曲は、彼らの絆の強さと、最後の戦いに挑む決意をより一層際立たせています。
忘れられない名シーンを彩る挿入歌
「ヴェノム:ザラストダンス」では、物語の鍵となるシーンで効果的に挿入歌が使用されています。それぞれの楽曲が、シーンの雰囲気や登場人物の感情をより深く表現し、観る者の心を掴みます。
疾走感MAX!
QUEENの名曲と共に荒野を走るヴェノム
予告編でも話題となった、ヴェノムが馬に寄生して荒野を駆け抜けるシーン。ここで使用されているのは、QUEENの「Don’t Stop Me Now」です。
“僕を止めないで!”という力強い歌詞と、疾走感あふれるメロディーが、自由奔放に荒野を駆け抜けるヴェノムの姿と見事にシンクロしています。このシーンは、エディとの別れを決意し、本当の自分を取り戻したヴェノムの喜びと解放感を表現しているようにも感じられます。
ちなみに、このシーンは、1作目のサンフランシスコでのバイクチェイスシーンを彷彿とさせると話題になりました。どちらも、ヴェノムの圧倒的な力強さとスピード感を表現した、シリーズ屈指の名シーンと言えるでしょう。
宇宙への憧憬と不安…
デビッド・ボウイの名曲が響く
ニューヨークに向かおうとしていたエディとヴェノムは、エリア51に向かうヒッピー家族と出会い、ベガスまで車に乗せてもらうことになります。車内で家族が歌い合っていたのは、デビッド・ボウイの「Space Oddity」です。
1969年にリリースされたこの曲は、宇宙飛行士の孤独と不安、そして地球への憧れを描いた名曲です。広大な宇宙を舞台にしたSF映画のような雰囲気を持つこの曲は、エリア51という謎めいた場所を目指すヒッピー家族のミステリアスな雰囲気と見事に調和しています。
また、この曲は、エディとヴェノムが地球外生命体であるシンビオートとしての自分たちの存在意義や、故郷である宇宙への思いを馳せるシーンにも繋がっていると言えるでしょう。
あの頃を思い出す…
マルーン5の「Memories」が涙を誘う
最後のシーンで、エディがニューヨークを散歩しているときに流れるのは、マルーン5の「Memories」です。
“楽しかった日々を忘れない”というメッセージが込められたこの曲は、大切な人との思い出を振り返り、懐かしむ気持ちを歌っています。この曲と共に、ヴェノム3作品におけるエディとヴェノムの数々のシーンが回想シーンとして流れ、彼らの出会いと別れ、そして共に過ごした日々が走馬灯のように蘇ります。
楽しい思い出、辛い思い出、様々な出来事を共にしてきたエディとヴェノム。彼らの複雑な関係性と、互いへの深い愛情が、この曲によって切なくも美しく表現されています。
ノリノリダンスでまさかの展開!?
ABBAの「Dancing Queen」
過去のヴェノム映画にも登場した売店の店員チェンとのダンスシーン。ここで流れるのは、ABBAの「Dancing Queen」です。
1970年代を代表するディスコミュージックであるこの曲は、”あなたはダンシングクイーンになれる!”というポジティブなメッセージが込められています。チェンとの再会を喜び、ノリノリでダンスを披露するヴェノムの姿は、コミカルで可愛らしく、見ているこちらも笑顔になってしまうシーンです。
しかし、このシーンは、物語の展開を大きく左右する重要な場面でもあります。
ヴェノムが完全な姿にならない限り、シンビオート・ハンター「ゼノファージ」にコデックスの信号を送ることはなかったはず。にもかかわらず、完全なヴェノムの姿でチェンとのダンスを披露したことで、ゼノファージを呼び寄せる結果となってしまいました。
このシーンは、「ヴェノム:ザラストダンス」における”悲劇の始まり”を象徴する場面で、戦犯シーンと言えるでしょう。
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緊迫感溢れるシーンを盛り上げるBGM
上記の挿入歌以外にも、「ヴェノム:ザラストダンス」では、様々なBGMが使用されています。特に、アクションシーンやサスペンスシーンでは、緊迫感溢れるBGMが使われており、観る者を物語の世界に引き込みます。
例えば、エディとヴェノムが特殊部隊に追われるシーンでは、重厚なオーケストラサウンドが流れ、緊迫感を高めています。また、ヴェノムが敵と戦うシーンでは、激しいロックサウンドが流れ、ヴェノムの力強さと怒りを表現しています。
これらのBGMは、サントラ「Venom: The Last Dance (Original Motion Picture Soundtrack)」ぜひチェックしてみてください。
最後に
「ヴェノム:ザラストダンス」は、ストーリーだけでなく、音楽も魅力的な作品です。
主題歌、挿入歌、BGM、それぞれが重要な役割を果たし、映画全体を盛り上げています。この記事で紹介した楽曲を聴きながら、映画のシーンを思い出してみてください。きっと、あの感動が蘇ってくるはずです。