あなたは、胸が締め付けられるような、それでいて希望に満ちた物語を求めていませんか?
もしそうなら、2024年9月27日に公開される映画『サウンド・オブ・フリーダム』は、まさにあなたのための映画かもしれません。
しかし、この映画には、いくつかの注意点があります。年齢制限は?吹き替えはあるの?一体どこで見られるの?
この記事では、これらの疑問に答えつつ、映画『サウンド・オブ・フリーダム』の魅力を余すところなくお伝えします。
目次
サウンドオブフリーダムはグロいor怖い?
年齢制限はなし?
日本では年齢制限なしで鑑賞できます。
しかし、アメリカではPG-13指定、つまり13歳未満の子供の鑑賞には保護者の厳重な注意が必要とされています。日本ではそれに値するPG12指定もされていません。
なぜこのような違いが生じるのでしょうか?それは、アメリカと日本では、映画の内容に対する捉え方が異なるためと考えられます。
アメリカでは、児童の人身売買というテーマや、劇中の誘拐や監禁といった描写が、13歳未満の子供には刺激が強すぎると判断されたのでしょう。一方、日本ではこれらの描写よりも、映画全体のメッセージ性や感動的なストーリーが重視されたのかもしれません。
吹き替え上映はなしで字幕のみ?
『サウンド・オブ・フリーダム』は、インディーズ映画というのもあって、吹き替え版は制作されていません。そのため、映画館での上映は字幕版のみとなります。字幕を読むことに抵抗がある方は、鑑賞前に少し心の準備をしておくことをおすすめします。
しかし、字幕を読むことは、映画の世界により深く入り込むための良い機会でもあります。俳優たちの表情や声のトーン、そして音楽など、字幕版ならではの楽しみ方もたくさんあります。ぜひ、この機会に字幕版の映画に挑戦してみてはいかがでしょうか?
どこで見れる?ネットフリックス配信は?
9月29日より劇場公開ということで、ネットフリックスやamazonプライムなどの配信サービスは、もう少し先になるでしょう。具体的にどこのプラットフォームで見れるかは明らかになっていません。
サウンド・オブ・フリーダムの上映館はこちら。
2023年公開の問題作と言われる理由
それでも評価が高い要因は?
『サウンド・オブ・フリーダム』は、2023年にアメリカで公開された際、「問題作」として大きな話題を呼びました。その理由は、主に以下の2点です。
- 政治的な論争:
映画の内容が、児童の人身売買という社会問題に対する保守的な見解を支持していると解釈され、リベラル派からの批判を招きました。 - 陰謀論との関連:
主演のジム・カヴィーゼルが、Qアノンと呼ばれる陰謀論を支持していることから、映画自体も陰謀論を助長していると批判されました。
補足:Qアノンは、児童の性的虐待や人身売買に関わる陰謀論を主張する集団です。彼らは、世界中のエリート層が秘密裏に児童虐待ネットワークを運営しており、ドナルド・トランプ前大統領がこれと戦っていると信じています。
これらの論争にもかかわらず、『サウンド・オブ・フリーダム』は、多くの観客から高い評価を得ています。
米評論サイト「Rotten Tomatoes」のスコアは以下の通り。
作品が作品というのもあって、評論家のレビューは賛否両論になっていますが、オーディエンスからは高評価です。
高評価の理由は、以下の点が挙げられます。
- 感動的なストーリー:
児童の人身売買という重いテーマを扱いながらも、希望に満ちた物語であること。 - 俳優たちの熱演:
主演のジム・カヴィーゼルをはじめ、俳優たちの熱演が観客の心を打つこと。 - 美しい映像と音楽:
コロンビアの美しい風景や、感動的な音楽が、映画の世界観をより豊かにしていること。
これらの要因により、『サウンド・オブ・フリーダム』は、多くの観客の共感を呼び、高い評価を獲得しているのです。
実話なの?
『サウンドオブフリーダム』は、実在の人物、ティム・バラードの体験に基づいた物語です。
ティム・バラードは、アメリカ合衆国国土安全保障省の元捜査官で、児童の人身売買の撲滅に人生を捧げた人物。映画は、ティムが、コロンビアで誘拐された少女を救出する任務に就くところから始まります。
裏話:ディズニーが捨てた映画が
インディージョーンズに勝ってしまう!?
もともと、サウンドオブフリーダムは20世紀フォックスが配給権を持っていましたが、フォックスがディズニーに買収されたことで、ディズニーが権利を取得しました。しかし、ディズニーは制作を進めず、配給権は中小配給会社であるエンジェルスタジオに移りました。
そして、制作から5年が経った2023年、ついに劇場公開されました。
驚くべきことに、この映画は、北米で初登場首位を記録。
ディズニー配給の『インディー・ジョーンズと運命のダイヤル』を抑えての1位となり、ディズニーから見捨てられた作品が、皮肉にもディズニー作品を打ち負かすという結果となりました。
この成功は、インディーズ映画の可能性を示すとともに、社会問題を扱った映画が、商業的にも成功し得ることを証明しました。
最後に
『サウンドオブフリーダム』は、児童の人身売買という重いテーマを扱っていますが、希望に満ちた感動的な物語です。主人公ティム・バラードの勇気と行動は、私たちに大きな感動と勇気を与えてくれます。
この映画は、私たちに、世界で起きている現実を直視する勇気と、子どもたちを守るために何ができるのかを考えるきっかけを与えてくれます。ぜひ、劇場でご覧ください。