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映画ジョーカーはどこまで妄想?隣人ソフィーはアーサーに殺された?

映画『ジョーカー』を観て、あなたはこう思ったことはありませんか?

「あのシーンって現実だったの?それともアーサーの妄想?」

特に、アーサーが好意を寄せていた隣人、ソフィーとの関係や、終盤の彼女の安否は多くの観客の疑問を呼んでいます。

 

本作は、主人公アーサーの視点から描かれており、どこまでが現実でどこからが妄想なのか、境界線が曖昧になっていました。

ソフィーとの心温まる交流も、もしかしたらアーサーの願望が生み出した幻想だったように描かれています。

そして、映画の終盤、ソフィーの部屋を訪れたアーサー。果たして彼はソフィーを殺害してしまったのでしょうか?

 

この記事では、映画『ジョーカー』におけるソフィーとの関係性や彼女の安否について深く考察していきます。

映画全体を覆う不穏な空気、そしてアーサーの歪んだ精神世界を読み解くことで、この傑作の真のメッセージが見えてくるかもしれません。

注意

この記事では映画ジョーカー1作目のネタバレを含みます

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ソフィーはどこまで現実で妄想か

映画の中で、アーサーは隣人の黒人女性ソフィーに惹かれ、彼女との恋愛を夢見ていました。しかし、物語が進むにつれて、彼らの関係がアーサーの妄想であった可能性が浮上していきます。

ソフィーとのデートシーンや、彼女がアーサーの考えに共感するシーンなどは、アーサーの願望が反映された幻想だったと。

 

そして、映画の終盤、アーサーがソフィーの部屋を訪れるシーン。ソフィーは恐怖に怯え、彼を拒絶します。このシーンは明らかに現実でしたね。

彼女はアーサーに「たしかアーサーでしょ?」と尋ねます。

このセリフは、彼女がアーサーのことをほとんど覚えていなかった、おそらく、初めてエレベーターで会って以来、彼を目にしたのではないでしょうか。

さらに、アーサーがソフィーの姿を確認した直後にソフィーが消えてしまうシーンは、アーサーとソフィーの関係が、実はアーサーの妄想だったことを決定づけました。

これらの場面から、彼は現実のソフィーとの繋がりを求めながらも、それを得ることができず、妄想の世界に逃避せざるを得なかったと考えられます。

そして、ソフィーが消えてしまうシーンは、アーサーが現実と妄想の区別をつけられなくなっていることを象徴しているのかもしれません。


ソフィーはアーサーに殺されたのか?

その後アーサーはソフィーの部屋を後にしますが、ソフィーがどうなったのかは描かれていません。

ここから、「ソフィーはアーサーに殺されたのでは?」という意見が浮上。

 

アーサーは誰を殺したのか?

果たして、アーサーはソフィーを殺したのでしょうか。

ここでアーサーが殺した人物を整理し、殺害の動機を考えていきます。

アーサーが劇中で殺害した人は、以下の通りです。

  • 自分勝手な行動で彼を傷つけた3人の若者
  • 虐待を黙認し、彼の人生を狂わせた母親ペニー
  • 嘘をつき、彼を陥れた同僚のランドル
  • 彼を笑いものにし、侮辱した司会者マレー・フランクリン

4人の殺害の動機は次のように考えられます。

1. 抑圧からの解放と自己肯定
アーサーは、社会から疎外され、自己肯定感が低い状態にありました。彼は、精神疾患、貧困、虐待など、様々な困難を抱え、常に抑圧された状況に置かれていました。殺人は、彼にとって、これらの抑圧から解放され、自己を肯定するための手段だったと言えるでしょう。

2. 承認欲求の充足
アーサーは、コメディアンとして成功し、人々から認められたいという強い願望を持っていました。しかし、現実は彼の願望とは裏腹に、彼は嘲笑され、拒絶されるばかりでした。殺人は、彼にとって、歪んだ形ではありますが、承認欲求を満たす手段だったのかもしれません。

3. ジョーカーというペルソナの確立
アーサーは、殺人を繰り返す中で、「ジョーカー」というペルソナを確立していきます。ジョーカーは、社会のルールや道徳を無視し、自分の欲望のままに行動する存在です。殺人は、アーサーがジョーカーというペルソナを確立し、自己を解放するための手段だったと言えるでしょう。

 

アーサーはソフィーも殺したと仮定すると、4人と共通の動機は次のように考えられます。

抑圧からの解放と自己肯定
アーサーにとってソフィーは、彼が作り上げた理想的な存在、あるいは彼自身の願望の投影だったかもしれません。ソフィーとの関係が破綻した時、彼は拒絶され、自己肯定感が大きく揺らいだはずです。ソフィーを殺害することは、その苦痛からの解放と、歪んだ形での自己肯定につながる可能性があります。

承認欲求の充足
ソフィーへの一方的な好意は、アーサーの承認欲求の表れとも言えます。ソフィーを自分のものにする、あるいは彼女を支配することで、彼は満たされない承認欲求を歪んだ形で満たそうとしたのかもしれません。

ジョーカーというペルソナの確立
ソフィーとの関係の崩壊は、アーサーが「ジョーカー」へと変貌を遂げる決定的な出来事の一つだったと考えられます。彼女を殺害することは、ジョーカーとしての冷酷さや社会への反抗を象徴する行為となるでしょう。

アーサーはソフィーを殺していない?

しかしながら、彼女を殺した決定的な描写はありません。

 

ソフィーの部屋から自分の部屋に戻ると、外ではサイレンがなっていました。これは、亡くなった黒人親子(ソフィーと彼女の娘)の死を暗示していたとも読み取れますが、証拠としては不十分です。

他の殺害シーンと比べ、ソフィーへの殺意を示す描写や、彼女が殺害されたことを示唆する描写は非常に少ないですね。映画ラストシーンで赤色に染まる足跡のような、彼女の死を連想する描写はありませんでした。

 

また、ソフィーはアーサーを直接的に傷つけたり、裏切ったりしたわけではありません。他の犠牲者たちとは異なり、アーサーがソフィーに対して個人的な恨みを抱いていたとは考えにくいです。

 

もしかしたら、アーサーはソフィーを殺さずに部屋を去ったのかもしれません。

あるいは、ソフィー殺害シーンが意図的に曖昧に描かれている可能性もあります。

観客に解釈を委ねることで、映画の余韻を増幅させる効果を狙っているのかもしれません。


続編でのソフィーの登場は現実or妄想?

2024年10月公開予定の続編『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』では、ソフィー役のザジー・ビーツが再び登場する予定です。

 

前作でソフィーが殺害されていた場合、彼女は回想シーンやアーサーの妄想として登場する可能性があります。

もしソフィーが生存していた場合、アーサーとの再会や、彼女の視点から見たアーサーの狂気が描かれるかもしれません。

 

いずれにせよ、続編でのソフィーの登場は、前作の謎を解き明かす重要な鍵となるでしょう。

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ソフィー役の女優は?

 

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映画『ジョーカー』で、アーサーの隣人ソフィーを演じたのは、ドイツ出身の女優、ザジー・ビーツです。

彼女は、そのミステリアスな雰囲気と確かな演技力で、観る者を魅了しました。本作での演技が高く評価され、今後の活躍が期待される若手女優の一人です。

プロフィール

  • 生年月日: 1991年5月25日
  • 出身地: ドイツ、ベルリン
  • 職業: 女優
  • 代表作
    『デッドプール2』(2018年) – ドミノ役
    『ジョーカー』(2019年) – ソフィー・デュモンド役
    『ナイン・デイズ』(2020年) – エマ役
    『ブレット・トレイン』(2022年) – ホーネット役

ザジー・ビーツは、ハリウッドで注目を集める新進気鋭の女優です。

『デッドプール2』でのドミノ役でアクション女優としての才能も開花させ、幅広い役柄をこなせる実力派として評価されています。

今後の活躍から目が離せません。

 

特に、2024年10月公開予定の『ジョーカー』続編『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』での彼女の再登場は、大きな注目を集めています。

前作で謎に包まれていたソフィーのキャラクターが、どのように描かれるのか、そしてアーサーとの関係がどう発展するのか、今から楽しみですね。

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まとめ:『ジョーカー』の多様な解釈と魅力

映画『ジョーカー』は、観客に解釈の余地を残すことで、その魅力を増しています。

ソフィーとの関係や彼女の安否についても、様々な解釈が可能です。

  • ソフィーとの関係は全てアーサーの妄想であり、彼女は殺害されていない。
  • ソフィーはアーサーにとって「悪」の存在となり、殺害された。
  • ソフィー殺害シーンは意図的に曖昧に描かれており、観客に解釈を委ねている。

どの解釈を採用するかは、観客それぞれに委ねられています。

本作は、見る人によって異なる解釈が生まれる多面性を持っています。だからこそ、私たちは何度もこの作品を見返し、その奥深さに触れることができるのです。

 

続編『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』では、前作で提示された謎や疑問が解き明かされるかもしれません。

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