「ジョーカー」の続編がまさかの大コケ…?
2019年に社会現象を巻き起こし、アカデミー賞主演男優賞を含む2部門を受賞した映画「ジョーカー」。
その続編、「ジョーカー/フォリ・ア・ドゥ」が10月4日に全米で公開されました。しかし、期待とは裏腹に、興行収入は予想を大きく下回り、早くも「爆死」の烙印を押されつつあります。
初登場3日間の興行収入はわずか4000万ドル。
これは前作「ジョーカー」の半分以下という衝撃的な数字です。
一体なぜ「ジョーカー2」はこれほどまでに苦戦を強いられているのでしょうか?
本作は、前作のダークでシリアスな雰囲気から一転、ミュージカル要素を強く打ち出したことが酷評の主な原因となっています。この大胆な方向転換に、ファンからは戸惑いの声が上がっているようです。
この記事では、「ジョーカー2」の興行収入の詳細や、酷評の理由、そして今後の見通しについて、様々な角度から詳しく解説していきます。
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目次
ジョーカー2の興行収入が爆死?
「ジョーカー/フォリ・ア・ドゥ」の全米公開初日の興行収入は2000万ドル、初登場3日間の合計は4000万ドルという結果に終わりました。(Box Office Mojo.com調べ)
これは、2019年に公開された前作「ジョーカー」の初登場3日間9600万ドルと比較すると、半分以下の数字です。
前作が社会現象となるほどの大ヒットを記録し、世界興行収入で10億ドルを突破したことを考えると、この落差はまさに衝撃的と言わざるを得ません。
具体的な数字で比較すると、その差は歴然。
前作「ジョーカー」は、製作費わずか5500万ドルに対し、世界興行収入10億7400万ドルという驚異的な数字を叩き出しました。これは、R指定映画としては史上初の快挙であり、映画史に残る大成功と言えるでしょう。
一方、「ジョーカー2」の製作費は1億5000万ドルと、前作の約3倍に膨れ上がっています。にもかかわらず、興行収入は前作の半分以下と低迷しており、このままでは赤字に転落する可能性も懸念されます。
他のアメコミ映画と比較
「ジョーカー2」の興行収入は、近年公開された他のアメコミ映画と比較しても、振るわない結果となっています。
DC映画で比較すると、「ザ・フラッシュ」は初登場3日間で5500万ドル、「ザ・マーベルズ」は約4600万ドルの興行収入を記録しています。
これらの作品は世界興行収入でそれぞれ約2億7000万ドル、約2億万ドルを稼ぎ出しており、「ジョーカー2」もこのままいけば、最終的には2億ドル前後の興行収入になると予想されます。
「ジョーカー2」の不振は、DC映画全体のブランドイメージにも影響を与える可能性があり、今後のDC映画の展開に暗雲が立ち込めています。
アクアマン2の例も…
中国市場に望みはあるか?
「アクアマン/失われた王国」のように、米国内では振るわなくても、中国市場でのヒットによって巻き返す可能性もゼロではありません。
「アクアマン/失われた王国」は、米国内の初日興行収入が「ジョーカー2」を下回る1368万ドルでしたが、世界興行収入は約4億4千万ドルに達し、2023年の世界興行収入ランキングで14位にランクインしました。
しかし、「ジョーカー2」が中国市場で成功するためには、いくつかの条件をクリアする必要があります。
まず、中国当局による検閲を通過しなければなりません。前作「ジョーカー」は、その暴力的な描写や社会風刺的な内容から、中国での公開が見送られました。今作については、中国の劇場公開が決まっていますが、公開規模は小さいかもしれません。
さらに、中国の観客に受け入れられるかどうかという問題もあります。
前作「ジョーカー」は、中国では正式に公開されなかったものの、海賊版などで視聴した人々の間では高い評価を得ていました。しかし、今作はミュージカル要素が強いことから、中国の観客の嗜好に合わない可能性も懸念されます。
ジョーカー2に対する酷評の嵐
映画評論サイト「Rotten Tomatoes」では、「ジョーカー2」に対する評価は非常に低く、評論家からの支持率はわずか33%、オーディエンススコアも30%と、最低クラスの酷評を受けています。
これは、酷評され話題となった「マダム・ウェブ」のオーディエンススコア57%を下回る数字です。
具体的な酷評の内容としては、「ミュージカル要素が邪魔」「前作の雰囲気を壊している」「ストーリーが退屈」「レディ・ガガの演技が過剰」など、厳しい意見が多数見られます。
一方、少数派ではありますが、肯定的な意見も存在します。「レディ・ガガの歌唱力に圧倒された」「映像美が素晴らしい」「狂気の世界観が表現されている」といった評価も見られます。
なぜ酷評?
ジョーカー2爆死の原因は?
「ジョーカー2」が酷評されている原因は、単にミュージカル要素が導入されたことだけではありません。複数の要因が絡み合って、今回の結果を招いたと考えられます。
1. 前作とのギャップ
前作「ジョーカー」は、ダークでシリアスな作風で、社会の闇に翻弄される主人公アーサー・フレックの姿を描いていました。
ホアキン・フェニックスの鬼気迫る演技は高く評価され、アカデミー賞主演男優賞を受賞するなど、多くの映画ファンに衝撃を与えました。
しかし、今作「ジョーカー2」は、前作とは大きく異なる作風となっています。
ミュージカル要素が導入され、レディ・ガガ演じるハーレイ・クインが登場するなど、エンターテイメント性が強くなっています。この変化が、前作の雰囲気を期待していたファンにとっては、裏切りと感じられた可能性があります。
2. ミュージカル映画としての完成度
ミュージカル映画は、歌とダンスによって物語を展開していくという独特のスタイルを持つため、好みが分かれるジャンルです。
「ジョーカー2」のミュージカルシーンは、ストーリーに自然に溶け込んでいるというよりは、唐突に挿入されている印象が強く、違和感を感じた観客も多かったようです。
また、ミュージカル映画として見た場合でも、楽曲のクオリティや演出面で物足りなさを感じたという意見も見られます。
3. キャラクターの描き方
前作「ジョーカー」では、主人公アーサー・フレックの孤独や苦悩、そして狂気に至るまでの過程が丁寧に描かれていました。
しかし、今作「ジョーカー2」では、アーサー・フレックだけでなく、ハーレイ・クインにも焦点が当てられており、それぞれのキャラクター描写が浅くなってしまったという指摘があります。
特に、ハーレイ・クインは、原作コミックではジョーカーに心酔し、狂気に染まっていく女性として描かれていますが、今作では、自立心や主体性を持った女性として描かれている部分もあり、原作ファンからは違和感を覚えるという声も上がっています。
ミュージカル映画ってどうなの?
メリット・デメリットを解説
ミュージカル映画は、映画ジャンルの中でも特に好みが分かれる部類と言えるでしょう。
メリット
- 歌とダンスによって、
登場人物の感情や心情を表現できる - 映像と音楽が一体となり、
独特の世界観を作り出せる - エンターテイメント性が高く、
観客を楽しませることができる
デメリット
- 歌やダンスによって
物語のテンポが中断されることがある - 現実離れした演出に、
- 抵抗を感じる人がいる
- 好みが分かれやすく、
- 万人受けするとは限らない
「ジョーカー2」には、レディ・ガガがカバーした曲がリリースされており、劇中で彼女が歌うシーンが多いのではないかと予想されます。
レディ・ガガの歌唱力は高く評価されていますが、彼女の歌声が「ジョーカー」の世界観にマッチするかどうかは疑問視する声も上がっています。
ジョーカー2フォリ・ア・ドゥの曲&主題歌は?サントラや挿入歌も調査!
最後に
「ジョーカー2」は、前作の半分以下の興行収入という厳しいスタートを切りました。酷評の原因として、ミュージカル要素の強さが挙げられており、今後の巻き返しは難しい状況です。
しかし、中国市場でのヒットなど、まだ挽回の余地は残されています。今後の展開に注目が集まります。
この記事では、「ジョーカー2」の興行収入や酷評の理由、そして今後の見通しについて解説しました。
前作とは大きく異なる作風となった「ジョーカー2」は、賛否両論を巻き起こしています。
あなたは「ジョーカー2」をどのように評価しますか? ぜひ、劇場で実際に鑑賞して、ご自身の目で確かめてみてください。
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